白糠町の２９年度教育行政執行方針＝板谷教育長

（市町村 2017-03-22付）

白糠町教委・板谷聖一教育長

　【釧路発】白糠町教委の板谷聖一教育長は、三月上旬の町議会定例会で二十九年度教育行政執行方針を説明した。「使える」外国語の指導を徹底するとともに、海外の学校との交流を推進。第二子以降の幼稚園保育料と学校給食費の無料化、小・中学校入学支援金の制度を進めることも示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

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▼実社会で生きる実践的な力の育成

▽基礎学力の定着

　小中一貫教育カリキュラムの試行実践、小中双方の教員による乗り入れ授業の実施など、系統的・継続的な指導を充実させていく。

　また、家庭学習の習慣化を図るとともに、土曜授業や学習サポート事業を引き続き実施し、基礎学力の保障に努めていく。

▽外国語によるコミュニケーション能力の向上

　「使える」外国語の指導を徹底するとともに、文通やビデオレター・インターネット等を利用した海外との学校交流など、多様な場と機会の意図的設定に努めていく。

▼豊かな心と健やかな体の育成

▽基本的な生活習慣の定着

　「基礎学力の定着」を支える基盤として生活習慣の確立は不可欠であり、生活リズムチェックシートの活用など、豊かな心づくりを含め、家庭や地域における教育力の再生に意を注いでいく。

▽健康の保持と体力の向上

　基礎体力の向上を図るため、学校や家庭・地域における日常的な運動機会の充実に努めていく。また、地域でとれた新鮮な魚や野菜をふんだんに取り入れた「ふるさと給食」を展開するとともに、地域の特性を生かした食育を推進していく。

▼信頼される学校づくりの推進

▽地域に根差した学校づくり

　町全体で子どもを育てるという共通認識のもと、地域住民に愛される「開かれた学校づくり」の一環として、コミュニティ・スクールの研究を進めるなど、保護者・地域の意見が学校運営に反映されるよう努めていく。

▽教師の力量向上

　九年間の学びの系統性や連続性を踏まえた授業改善や、生徒指導の機能を生かした学級経営の充実を目指し、各種研修会への参加を促すとともに、校内研修や教師塾等による力量向上を図っていく。

▼地域全体で子どもを守り育てる体制づくりの推進

▽安心できる教育環境の整備・充実

　保護者にやさしい教育環境を提供するため、第二子以降の幼稚園保育料と学校給食費の無料化および小・中学校入学支援金の制度を取り進めていく。

　また、庶路地区に建築中の合築校園舎は、三十年度の開校に向け、学校や保護者・地域・関係部局と連携し、着実に進めていく。

▽健全育成事業の協働実践

　子どもたちの安心・安全を一層向上させるため、青少年育成員や地域住民と「見守り・声かけ運動」の拡充を図るとともに、キャリア教育を念頭に置いた「ミニ社会体験」を推進していく。

(市町村 2017-03-22付)