蘭越町の２９年度教育行政執行方針―首藤教育長説明　英語力を育む活動推進　元気にあいさつできる環境を

（市町村 2017-03-22付）

蘭越町教委・首藤一幸教育長

　【倶知安発】蘭越町の首藤一幸教育長は三月上旬、町議会定例会で新年度の教育行政執行方針を説明した。重点項目に「あいさつの励行」「英語力を育む活動」「町民歩こう会の実施」の三点を掲げ、英語力を育む活動については、次期学習指導要領を見据え「英語への興味・関心をもたせ、英語でのコミュニケーション能力を育成する活動を展開する」との考えを示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▽あいさつの励行

　あいさつは、子どもも大人も良好な人間関係を築く上での基本的な行動である。

　しかし、本町の児童生徒の中には、積極的にあいさつをする子がいる反面、相手からあいさつをされても、あいさつに戸惑う子も見受けられる。

　また、社会教育の行事等では、相手に聞こえるような声で自己紹介ができない子もおり、しっかりあいさつや発表ができる態度の育成が課題となっている。

　そのため、学校教育、社会教育を問わず、すべての児童生徒が誰に対しても元気にはっきりとあいさつができるような環境づくりに努める。

▽英語力を育む活動

　グローバル化が進展する中で、国際共通語である英語力の向上は、極めて重要である。

　次期学習指導要領では、社会のグローバル化に対応できる力を育むため、小学校五・六年生の外国語活動が英語の教科となり、新たに小学校三・四年生からの外国語活動が実施される。

　本町においても、英語力の向上を図るため、子どもたちに英語への興味・関心をもたせ、英語でのコミュニケーション能力を育成する活動を展開する。

▽町民歩こう会の実施

　子どもから高齢者まで、将来に夢や希望をもって充実した生活を送るためには、健康が何より大切である。

　しかし、本町の児童生徒の体力は全国平均からみても低い状況にあり、特に、持久力の低下が目立つ。

　公共交通機関が少ない本町においては、自家用車両の利用が多く、そのことが歩く機会を少なくしている要因と考えられる。

　そのため、健康な体と体力の向上を推進するための活動として、子どもから高齢者まで、個々の体力に合わせた町民歩こう会を実施する。

(市町村 2017-03-22付)