本別町の29年度教育行政執行方針―中野教育長説明 CS導入、全町的に促進 異校種間連携事業の推進も(市町村 2017-04-06付)
本別町教委・中野博文教育長
【帯広発】本別町教委の中野博文教育長は三月上旬、町議会第一回定例会で二十九年度教育行政執行方針を説明した。コミュニティ・スクールの取組について、「新たに本別・仙美里地区においても文部科学省から導入促進事業の指定を受け、全町的な取組として事業を進める」との考えを示した。また、保育所・幼稚園と小学校、小学校と中学校、中学校と高校など、幼児教育から高校教育までを連続的につなぐ異校種間連携事業を推進するとともに、学校評価結果等を活用して信頼され魅力ある学校づくりに努める。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育の推進
二十八年度に引き続き、地域全体で子どもたちの学びを育むために、保護者や地域住民が学校運営に参画する「コミュニティ・スクール」導入に向けた取組を進めていく。二十九年度は、勇足地区のほかに、新たに本別・仙美里地区において文部科学省から導入促進事業の指定を受け、全町的な取組として事業を進める。また、保育所・幼稚園と小学校、小学校と中学校、中学校と高校など、幼児教育から高校教育までを連続的につなぐ異校種間連携事業を推進するとともに、学校評価結果等を活用して信頼され魅力ある学校づくりに努める。
義務教育の推進については、児童生徒一人ひとりが「生きる力」を身に付けることができるよう、全国学力・学習状況調査および全国体力調査等の分析結果に基づいて検証改善サイクルを確立するとともに、町派遣教員を学校に配置し、チーム・ティーチングによるきめ細かな指導の充実に努める。また、新たな課題を解決するための力となる思考力・判断力・表現力を育成するため、主体的・対話的で深い学びを推進していく。
英語に慣れ親しむ活動の推進については、引き続き小・中学校に英語指導助手を配置し、実践的コミュニケーション能力の育成に努める。また、次期の学習指導要領の改訂で小学校の英語が教科として本格導入されることや、オーストラリア・ミッチェル市と国際姉妹都市の提携をして国際理解教育の充実を図ってきていることから、二十九年度から英語を本別の学びの主軸の一つとし、誰もが気軽に参加できる英語学習の場を設定する。初年度の二十九年度は、小学校放課後英語学習や英会話クリスマス会、公民館英会話講座等を開催していく。
特別支援教育については、特別支援学級を設置するすべての小・中学校に特別支援教育支援員を配置し、一人ひとりの子どもたちに応じた個別支援の充実に努めるほか、個別の支援・指導計画に基づいて幼児期から就学、そして就職に至るまでの持続的な支援を行っていく。
いじめや不登校の根絶に向けた取組については、引き続き、中学校にスクールカウンセラーを配置するほか、アンケート調査や定期的に学校指導訪問を実施するなど、未然防止・早期対応に努める。
本別高校への支援については、少子化によって今後も中学卒業生が減少の一途をたどることから、学年二間口の確保は大変厳しい状況だが、文武両道の魅力ある本別高のPRに努め、本別高の教育を考える会を通して新たな支援策を講じるなど、全町挙げての支援活動を展開していく。
▼社会教育の推進
二十九年度からスタートする「第八次社会教育中期計画」に基づき、すべての町民の皆さんが心豊かに生きがいのある充実した生活を営むための施策を推進していく。
ほんべつ学びの日の取組については、「学びの日フェスティバル」を通して学びへの関心を高めるとともに、家庭・学校・地域・行政が連携して四つの風「光風・祈風・夢風・実風」事業を展開していく。
図書館については、ファーストブック事業を継続するとともに、「本のまち夢づくり講演会」や出前授業を開催するなど、読書の普及と町民ニーズに沿った図書館事業を展開していく。
(市町村 2017-04-06付)
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