札幌市教委の人権教育推進事業　新たに性の学習を研究　３校程度　推進校に指定

（市町村 2017-04-20付）

　札幌市教委は、人権教育推進事業で研究を進める五つの課題について、新たに性に関する学習の研究を行うこととした。各学校における人権教育の充実を図るため、それぞれの課題の研究を行うもの。本年度は二十校程度を研究推進校に指定し、事業を進めていく。

　同事業は二十三年度から実施しているもの。「札幌市学校教育の重点」における今日的課題として示した「人間尊重の教育」について、「校種間の連携による連続性のある教育」「教師自らの人権尊重の意識の向上」「子ども自身が、人間尊重の意識の高まりに気づく手立ての構築」―の三つの視点から各学校における人権教育の充実を図っていく。

　五つの課題に合わせて二十校程度を研究推進校に指定する。課題については、新たに「性に関する学習の研究」を設定。研究推進校は性に関する今日的な課題等について研究を進めていく予定となっている。

　現在、研究推進校を公募しており、五月十二日まで受け付ける。

　研究課題と公募校数はつぎのとおり。

▼課題１＝学校にアイヌ民族の方を招いて行う体験的学習の研究（五校程度）

▼課題２＝札幌市アイヌ文化交流センター「サッポロピリカコタン」を活用した学習の研究（五校程度）

▼課題３＝子どもの権利にかかわる学習の研究（三校程度）

▼課題４＝性に関する学習の研究（三校程度）・新

▼課題５＝人権教育を基盤とした学校づくり等の研究（四校程度）

(市町村 2017-04-20付)