【解説】第59回「こどもの読書週間」(解説 2017-04-21付)
読書推進運動協議会(=読進協)主催の第五十九回「こどもの読書週間」が、二十三日から始まる。ことしの標語は「小さな本の大きなせかい」。
一九五九(昭和三十四)年に始まったこどもの読書週間は、初めは五月一~十四日(こどもの日を含む二週間)に設定していたが、二〇〇〇(平成十二)年の「子ども読書年」を機に、現在の四月二十三日~五月十二日の約三週間に期間を延長した。
また、十三年十二月に公布・施行された「子ども読書活動推進法」によって、四月二十三日が「子ども読書の日」となったこともあり、こどもの読書週間は毎年、全国各地で大きな盛り上がりをみせている。
こどもの読書週間は、子どもたちによい本やよい雑誌に親しむことを勧め、読書の楽しみや喜びを知らせると同時に、大人として、子どもの読書がいかに大切なことか、よい本や雑誌を与えるためにはどういう努力をしたらよいかを考える機会となっている。
読進協は「家庭・地域読書のすすめ」を、こどもの読書週間のテーマに取り上げ、家庭・地域における子どもの読書推進に力を注いでいる。
また、読進協では家庭における読書環境の整備として、①幼児には父母が本を読んで聞かせてあげる②子どもたちに毎日、短い時間でも本を読むことを勧め、本を読むのを聞いてあげる③父母自ら読書する姿を子どもたちの目にふれさせる―の三点が重要としている。これらによって、本を中心とした話題が生まれ、親子の対話に発展することは明らかとの考えも示している。
期間中、読進協や地域の公共図書館、公民館、学校図書館などにおいて、「子ども読書研究会」「親と子の読書会」など、様々な催しが予定されている。
(解説 2017-04-21付)
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