【解説】第58回科学技術週間
(解説 2017-04-17付)

 二十九年度第五十八回科学技術週間が、きょう十七日から二十三日まで開催される。期間中、全国各地の科学館・博物館などで様々な催しが行われる。

 科学技術週間は、科学技術について広く一般国民の関心と理解を深め、わが国の科学技術の振興を図ることを目的として、昭和三十五年二月に制定された。毎年、四月十八日の発明の日を含む一週間を期間として設定。

 二十八年一月に閣議決定された第五期科学技術基本計画(~三十二年度)にも示されているとおり、科学技術と社会とを相対するものとして位置付けていた従来の関係から、研究者、国民、メディア、産業界、政策者といった様々なステークホルダーによる対話・協働、すなわち「共創」を推進するための関係に深化させることが求められている。

 最近では、次代を担う青少年の「科学技術離れ」や「理科離れ」も指摘されており、青少年が科学技術に親しむ機会を充実することも将来の日本にとって大切な意味をもっている。

 週間の標語は「なぜ?から始まるわくわくが ステキな未来をつくるんだ!」。作者は島根県出雲市立平田小学校三年(決定当時)の高砂梨莉さん。

 全国の関係機関・施設では期間中、講演会や研究成果の発表会、見学会、展示会などのほか、発明相談、技術相談、試験研究機関などの一般公開、科学館・博物館等の特別公開などを開催。また、文部科学省は、東京と大阪で青少年向けイベント「科学技術週間サイエンスカフェ」を開くほか、政府広報、科学技術週間ホームページなど各種媒体や、科学技術の理解増進施策の一環として、週間に合わせて制作したポスター「一家に1枚」シリーズの配布などを通し、周知を図っていく。

(解説 2017-04-17付)

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