【解説】新小学１年生の就きたい職業

（解説 2017-04-13付）

　化学メーカーの㈱クラレ（東京）は、小学校新一年生を対象とした「将来就きたい職業」の調査結果を公表した。

　クラリーノ製ランドセルを購入した、本年度小学校に入学する男女各二千人の子どもとその保護者四千人を対象に、子どもの「就きたい職業」と親が「就かせたい職業」について、アンケートを行い、集計した。

　男の子が将来就きたい職業は、「スポーツ選手」二一・九％、「警察官」一四・五％、「運転士・運転手」九・〇％がベスト３を占めた。スポーツ選手は、調査を開始した平成十一年以降十九年連続トップ。内訳をみると、「サッカー」が五七・七％と圧倒的な人気を集めたが、「野球」は一七・八％で過去最低の割合となった。警察官は八年連続で増加し、ことしは過去最高の支持を集めた。

　女の子が将来就きたい職業は、一位「ケーキ屋・パン屋」三〇・三％、二位「芸能人・歌手・モデル」一二・九％、三位「看護師」六・二％。男の子同様、一位のケーキ屋・パン屋は、調査開始以来十九年連続でトップを占めている。十九年からやや人気が下がっていた看護師が、十年ぶりにベスト３に返り咲いた。

　男の子の親が将来就かせたい職業は、一位「公務員」一九・八％、二位「スポーツ選手」九・九％、三位「医師」九・〇％。一位の公務員は、二十一年に一度だけ二位となったが、それ以外は毎年首位に立っており、いつの時代も子どもに安定した将来を願う親の気持ちは変わらないようだ。

　女の子の親が将来就かせたい職業は、「看護師」二一・二％、「公務員」一二・一％、「薬剤師」九・七％がベスト３。看護師の割合は過去最高で、四位に「医師」、六位に「医療関係」が入っており、医療関係の職業に対する注目度が高いことがうかがえる。

(解説 2017-04-13付)