予防リハビリの教育推進　森学長、清水客員教授が講演

（学校 2017-04-26付）

森学長は地域貢献にも尽力する考えを示した

　北海道千歳リハビリテーション大学の開設記念式典では、同大の清水宏保客員教授（長野冬季五輪金メダリスト）と森満学長が記念講演を行った。森学長は、同大において、北海道千歳リハビリテーション学院のスピリットを受け継ぎ、予防リハビリテーションの教育、地域貢献に取り組んでいくことを表明した。

　清水客員教授は、自身のスピードスケート選手時代などの経験をもとに、「情熱とメンタリティをもってまい進することが大事。その上で、目標設定、改善、危機感の三つがあれば何でもできる。一見当たり前のことである、この三つをどれだけとことんやるか、どれだけ覚悟をもってやっていくかということ」と述べた。

　予防リハビリテーションの重要性や、理学療法士、作業療法士という仕事の素晴らしさを語るとともに、「学生には、変化に適応でき、人々に感動を与えることができるようなセラピストになってほしい。介護の現場では、理学療法士、作業療法士がまだまだ足りない。多くの人材を輩出してほしい」と力を込めた。

　森学長は、高齢社会における予防リハビリテーションの必要性を指摘。在宅介護を支えるケアチームの中で、訪問リハビリテーションを行い、直接的・間接的支援を提供する理学療法士、作業療法士の役割が今後、ますます重要になることを説明した。

　同大の学びの特色として、「予防リハビリテーション」をはじめ、学生に対する「充実したサポート体制」、社会に出てからも学びを深めようとする卒業生に対する「卒後支援」の三点を列挙。同大独自のカリキュラムや北海道千歳リハビリテーション学院時代から続く地域貢献の取組などを紹介した。

　また、「北海道千歳リハビリテーション大学は、約一千七百人のセラピストを輩出した北海道千歳リハビリテーション学院のスピリットを受け継ぐ」「予防リハビリテーションの教育を掲げるとともに、地域貢献を積極的に行う」ことを表明した。

(学校 2017-04-26付)