新任指導主事研修会―道教委 教育情報化で子を幸せに 講師に愛知県出川小・水谷校長(道・道教委 2017-05-31付)
ICTの段階的整備、活用事例を紹介する水谷校長
道教委は二十四日から三日間、道庁本庁舎等を会場に、二十九年度新任指導主事研修会を開いた。初日、愛知県春日井市立出川小学校の水谷年孝校長が「愛知県春日井市での日常授業の改善の取組~段階的に整備をしたICTを毎時間・全教員が活用して」と題して講話。日常の授業改善に向けた同校のICT活用事例、校務情報化等を紹介し、「すべてが子どもの幸せにつながることを理解してほしい」と述べた。
指導主事に必要な知識や指導方法等を習得させるとともに、教育行政における職務遂行能力を養成することがねらい。三十二人が参加した。
初日、愛知県春日井市立出川小の水谷校長が講話。教育の情報化には、①情報教育(プログラミング、情報活用能力の育成、情報モラルなど)②教科指導におけるICTの活用③校務の情報化―の三つの側面があるとし、「そのすべてが、子どもの幸せにつながることを理解して」と強調した。
また、同校でのICT環境整備の段階、活用事例を紹介。「子どもに定着させたい部分は板書し、分かりやすく説明したい部分はICT機器を使って」「スクリーンで大きく映すなど、無理なく、日常的に活用できることが大切」と述べた。
このほか、学習規律の徹底と授業改善、タブレットPCの授業活用、市・教育委員会・学校間をつなぐ春日井市の教育ネットワーク「ハルネット」構築の取組などを紹介した。
二日目、道教委の小形秀雄教育指導監が「指導主事に期待すること」と題して講話。昨今の教育情勢について説明し、信頼される指導主事になるため、常に最新の情報を学校に提供できるよう努めることを求めた。
また、学校が課題の対応策を考える際、校長、教頭等に加え、PTAなど外部の意見を参考にする大切さを挙げ、「〝チーム管理職〟という視点をもつよう呼びかけ、学校を支援してほしい」と述べた。
三日目の午後からは道立教育研究所に移動。高校部会と義務教育部会で講義・演習を行ったほか、課題研究を実施した。
(道・道教委 2017-05-31付)
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