道教委が公立高・特新任教頭研 組織的に取り組む体制を 山本高校教育課長あいさつ(道・道教委 2017-05-31付)
〝今求められる学校づくり〟として3点を挙げた
道教委は二十九日から二日間、札幌市内の北農健保会館で二十九年度公立高校および特別支援学校新任教頭研修会を開いた。初日の開会式では、山本明敏高校教育課長があいさつ。〝今求められる学校づくり〟として、「組織として教育活動に取り組む体制づくり」「次期学習指導要領を踏まえた学校改善」「信頼される学校づくり」に取り組むことを求めた。
同研修会には、ことし四月一日以降、または、二十八年度中途に昇任した公立高校・特別支援学校の教頭八十二人が参加した。
初日の開会式であいさつに立った山本高校教育課長は、〝今求められる学校づくり〟として、「組織として教育活動に取り組む体制づくり」を挙げ、「教科等の枠を超えた校内研修体制の一層の充実を図り、学校教育目標や育成を目指す資質・能力を踏まえ、先生方が何のために、どのような改善をしようとしているのかを共有し、学校組織全体としての指導力を向上していくことが重要」と指摘。
「個々の教員が個別に教育活動を行うのではなく、管理職のリーダーシップのもと、学校のマネジメントを強化し、組織として教育活動に取り組む体制をつくり上げるなど、教育活動の改善・充実を進めていただきたい」と求めた。
「次期学習指導要領を踏まえた学校改善」にかかわっては、「生徒、保護者の願いや道民の負託に十分応えることができるよう、〝社会に開かれた教育課程〟の理念や、学習指導要領の改善の方向性を具体化する取組を、教頭自身が教職員の先頭に立って進めていただきたい」と述べた。
「信頼される学校づくり」に関しては、「教職員としての法令順守や服務規律の保持に加え、個人情報の管理や部活動中の事故防止、いじめや自殺の未然防止に向けた取組など、多岐にわたる危機管理が求められており、個々の教育活動において、想定される危機はないか、また、日常の学校生活の陰に危険は潜んでいないかを常に問題意識としてもちながら、必要な手だてを講じていく必要がある」と述べた。
また、「皆さんは、これまで指導を受ける立場であったが、これからは教職員を指導する立場に変わったことを肝に銘じ、自らを律するとともに、危機管理意識を強くもち、信頼される学校づくりに真摯に取り組んでいただきたい」と呼びかけた。
開会式後、石狩教育局の高桑純主幹が「学校の組織マネジメント」をテーマに講義。教育改革の動向や特色ある学校、チーム学校、学校経営のマネジメントについて説明した。また、教頭として必要な考え方に、「説得する力・説明する力」「広い視野と多面的・多角的な視点」などを挙げた。
初日はこのあと、高校と特別支援学校の二部会に分かれての説明・協議、全体での講義・事例研究、また、二日目は、全体での講義や協議、二部会に分かれての研究協議を行った。
(道・道教委 2017-05-31付)
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