【解説】5月末の少年非行等概況―道警
(解説 2017-07-07付)

 道警本部は、ことし五月末における「少年非行等の概況」をまとめた。検挙・補導された非行少年は、五月末時点で五百十四人(うち女子百人)と、前年同期に比べ八十五人、一九・八%増加した。

内訳は、刑法犯が九十八人、二七・一%増の四百六十人(うち女子八十五人)、特別法犯が十三人、一九・四%減の五十四人(同十五人)。

 飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年は、百八十九人、四・六%減の三千九百十一人(うち女子一千五十三人)が補導された。

 刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が七十六人増の三百四人で、全体の六六・一%を占め、その手口別では、万引きが七十八人増の二百四十人で、最も高い割合(七八・九%)を占めた。

 また、学職別では中学生が二十九人増の百三十一人、小学生が四十四人増の百十三人と、小・中学生で全体の五三・〇%を占めた。高校生は七人増の百九人。このほか、その他の学生が十人増の二十七人、有職少年が十九人増の五十六人、無職少年が十一人減の二十四人。

 特別法犯で検挙された五十四人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法が半減の十七人、売春防止法が七人増の九人など。

 一方、少年の福祉を害する犯罪、福祉犯の検挙人員は児童買春・児童ポルノ禁止法五十五人など百二十人で、十八人、一七・六%増加。被害に遭った少年は二十九人多い八十八人で、このうち、児童生徒学生は七十二人で被害者全体の八一・八%を占めた。

 コミュニティサイト等(出会い系サイトとコミュニティサイト)を利用して福祉犯の被害を受けた少年は、七十二人中四十四人で、前年同期に比べ十八人、六九・二%増加した。

(解説 2017-07-07付)

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