小学校外国語活動の情報交流会―札幌市教委　活動充実へ情報を共有　説明や実践発表など

（市町村 2017-07-20付）

英語専門教師や外国語活動授業担当者などが参加した

　札幌市教委は十八日、市内ちえりあで小学校外国語活動にかかる情報交流会を開いた。英語専門教師や外国語活動授業担当者などが参加。小学校外国語活動の充実に向け、新学習指導要領の内容を確認したほか、外国語活動や英語専門教師の取組について実践発表を行った。

　同会は、小学校外国語活動の校内研修にかかる取組や専門教師の役割、重点等の情報共有や、これからの外国語活動についての説明などを通し、児童の異文化を理解し協調する態度やコミュニケーション能力の育成を図る授業、校内研修の改善に資することが目的。

　開会式では、工藤真嗣研修担当課長があいさつ。外国語活動に関する指導の在り方にふれたほか、同会の実践発表等について「外国語活動を実践する上での様々な工夫や、英語専門教師としての取組などについて、校内研修の場を活用するなどして、自校の先生に広く伝えてほしい」と呼びかけた。

　続いて、末原久史企画担当係長が新学習指導要領について説明。小学校外国語科の目標が、外国語に慣れ親しむなどとなっていることから、中学校英語科の前倒しではないことを示した。

　また、五・六学年の具体的な内容について、「書くこと」では「文字の読み方が発音されるのを聞いて、活字体の大文字、小文字を書く活動」「相手に伝えるなどの目的をもって、身近で簡単な事柄について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句を書き写す活動」などを挙げた。

　小学校外国語活動の充実に向け、文字指導では「子どもたちが慣れ親しむための気づきを最優先すること」、課題探究的な学習の構築に向けては「順番や言い方など、日本語と外国語の違いを引き出す授業」などを求めた。

　また、「今後の動向に注目しながらも、現行の学習指導要領の趣旨を踏まえ、校内において外国語の授業が充実していくような学校体制づくりに努めてほしい」と呼びかけた。

　続いて、札幌市立ひばりが丘小学校の吉田潔教諭が英語専門教師の役割や、各校の英語専門教師の現状、本年度中にできることを紹介。また、札幌市立幌西小学校の阿部勇登教諭が同校の外国語活動の取組や校内研修、実践例などを説明した。

　このあと、各校の取組についての協議も行った。

(市町村 2017-07-20付)