夏季休業中の休暇取得促進へ　夏季休校日の取組を試行　８月１０・１４・１５日のうち最大３日間―札幌市教委

（市町村 2017-07-20付）

　札幌市教委は、夏季休業期間中における休暇取得の促進に向け「夏季休校日」の取組を試行する。教職員の心身の健康維持および増進を一層図ることがねらい。八月の十・十四・十五日の中から、各学校が自校の状況に応じて任意の日（一～三日間）を年末年始と同様に休校日として設定。学校に勤務する多くの職員が夏季休暇や年次休暇等を取得しやすい状況をつくることとしている。

　教職員の長時間勤務および多忙化については、全国的に課題となっている中、市教委では「教員の勤務実態調査結果に基づく負担軽減への取組について」の通知などを行い、負担軽減に向けた取組を各学校とともに進めている。

　市教委では、昨今の市立学校教職員の勤務実態などを踏まえ、これまで以上に教職員が計画的に休暇などを取得し、心身の健康維持・増進を一層図ることができるよう夏季休校日の取組を試行することとした。

　夏季休校日は、夏季休業期間中に学校の休校日を設定し、学校に勤務する多くの職員が夏季休暇や年次休暇等を取得しやすくするもの。

◆各校が状況に合わせて設定

　対象は札幌市立の小・中学校、高校、中等教育学校、特別支援学校。八月の十・十四・十五日の三日間のうち、各校が校内事情などを踏まえ、任意の日（一～三日間）を夏季休校日とすることができる。

　各校は、校内で夏季休校日の実施を検討し、市教委に夏季休校日実施予定報告書を提出する。

　また、夏季休校日を実施する際には、各校から保護者や業者など、関係者への周知を行う。

　今後は、今回の試行実施の実施状況等を分析し、制度の在り方について検討していく。

(市町村 2017-07-20付)