大樹町が第１回総合教育会議　円滑に推進する体制を　ＣＳ導入へ活発に議論

（市町村 2017-07-20付）

地域全体でＣＳへの認識を高める必要性を確認した

　【帯広発】大樹町の二十九年度第一回総合教育会議が五日、役場で開かれた。酒森正人町長や板谷裕康教育長ら委員五人が出席。コミュニティ・スクール（ＣＳ）の本格的な導入に向け、その内容や目的について地域住民と共通理解を図り、円滑に取組を推進する体制を築いていく方針を固めた。

　冒頭、酒森町長があいさつに立ち「本会議で、委員の皆さんからきたんのない意見をいただき、大樹町教育の大きな礎になるよう協議を深めていきたい」と呼びかけた。

　議事に移り、コミュニティ・スクールを議題に協議した。

　はじめに、板谷教育長がＣＳの概要について説明。ＣＳに先進的に取り組んでいる地域を紹介したほか、道内児童生徒の教育課題についてふれながら「地域住民との共通理解を図り、なぜＣＳを設置するべきなのかを明確にする必要がある」と述べた。

　続いて、事務局が全国および道内のＣＳの導入状況やＣＳ導入にかかる流れなどについて説明した。

　委員からは「学校づくりの一つのツールとして活動するには大変よい取組。ＣＳをうまく機能させれば、防災教育など、普段子どもたちが学ぶ機会が少ない活動を効果的に行うことができるのではないか」「まず、研修や熟議を通して、ＣＳの知識やノウハウを町全体で理解することが大切。ＣＳに関してすでに行っている活動を整理し、できることから取り組んでみては」などの意見が挙がった。

　最後に、酒森町長が「学校関係者や地域の方にＣＳの内容や目的について理解を深めてもらい、地域全体の認識レベルを高めることが必要。時間をかけて〝オール大樹〟で円滑に進められる体制づくりを築いていければ」と述べ、体制づくりに取り組んでいく考えを示した。

(市町村 2017-07-20付)