道特別支援副校長・教頭会が夏季研　チーム力で課題解決へ　講義などを通し資質向上

（関係団体 2017-08-16付）

講義や課題別研究協議などを通して資質の向上を図った

　道特別支援学校副校長・教頭会は九・十日、ホテルライフォート札幌で二十九年度夏季研究協議会を開いた。初日の開会式であいさつに立った佐橋正智会長は「学校の課題を、副校長・教頭会のチーム力で解決へと向かえるよう、今後とも、相互の連携を強く図っていきたい」と述べた。

　特別支援学校の運営上の課題について研究協議を行い、副校長・教頭としての資質向上と学校の教育活動充実を図ったもの。約八十人が参加した。

　初日の開会式では、佐橋会長があいさつ。

　「副校長・教頭がしっかりと職責を果たしていくためには、個々を支えるチームワークが不可欠。特に、各支部長には気を配っていただき、それぞれが最高の支部をつくっていくことで、より強固なチームづくりの基盤となる。それぞれが抱える学校の課題を、副校長・教頭会のチーム力で解決へと向かえるよう、今後とも、相互の連携を強く図っていきたい」と述べた。

　また、「研修会は、私たち副校長・教頭がその職能を磨くことに専念できる数少ない機会。日常の業務推進とは違う視点で物事をとらえ、新たな知識を得て、それぞれが研鑚に努めることに、その意義がある。講話や研究協議を通し、今後、さらなる自信や根拠となって、副校長・教頭職に向かえることを心から願っている」と研修の成果に期待を寄せた。

　来賓あいさつでは、道特別支援学校長会の宮崎真彰会長が登壇。

　副校長・教頭に期待することとして「部下職員の心に火をつけ、行動を促す」「校長の代理・代行者であることを心しておく」ことを挙げるとともに「教育、授業を語る副校長・教頭であってほしい」と求めた。

　本年度研修計画の説明のあと、研修Ⅰとして、平成帝京大学の田中良広教授が「新学習指導要領への対応」をテーマに講義。学習指導要領改訂のポイントなどを解説した。

　続く研修Ⅱでは課題別研究協議を行い、管理職経験二年以下の教頭を対象とした実務コースと、経験三年以上の副校長・教頭を対象としたマネジメントコースに分かれてスキルアップを図った。

　二日目の研修Ⅲでは、北海道大学の出口寿久学務部長が「地域とともにある学校づくり～コミュニティ・スクールと地方創生」と題して講話。

　研修Ⅳで道教委特別支援教育課の佐古勝利主幹が行政説明を行ったあと、研修Ⅴでは、道立特別支援教育センターの木村浩紀所長が「副校長・教頭に期待すること」と題して講話した。

(関係団体 2017-08-16付)