プログラミング教育明日会議　必修化へ楽しめる授業を　先行事例などの情報交流

（関係団体 2017-08-17付）

４０人がプログラミング教育について研鑚を深めた

　子どもたちがプログラミングを楽しめる授業を広めるため、教職員向けの研修などを行う団体「みんなのコード」は十日、札幌市内の厚生労働大臣指定保育士養成施設こども學舎で「プログラミング教育明日会議ｉｎ札幌」を開いた。全道から約四十人が参加。小学校プログラミング教育必修化に向けて、今後の動向や先行事例などについて情報を交流した。

　開会式では、みんなのコードの利根川裕太代表理事があいさつ。同会議を通して、様々な角度からプログラミング教育を学ぶ有意義な場とするよう求めた。

　続いて、文部科学省生涯学習政策局情報教育課情報教育推進室の相川修二情報教育推進係長が「教育の情報化の動向」をテーマに基調講演。学習指導要領改訂の背景を説明したほか、三十二年度に小学校でプログラミング教育が必修化となることから、プログラミングに取り組むねらいとして「プログラミングの技能を習得するのではなく、論理的な思考力を育む」「（プログラミングを通して）教科等で学ぶ知識および技能などを確実に身に付けさせる」ことなどを提示した。

　各小学校に対し、プログラミングに取り組むねらいを押さえることや、カリキュラム・マネジメントの実現に学校全体で取り組むこと、また、教師自身がプログラミングを体験し、三十二年度の必修化に向けて校内研修などで準備を進めることを求めた。

　このあと、北広島市立双葉小学校の加藤悦雄教諭と札幌市立和光小学校の髙橋裕幸教諭が先行事例を報告した。このうち、和光小の髙橋教諭は、総務省の若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業を活用したことを紹介。教員向けの研修を受けたあと、五・六年生に対して授業を行ったことを説明した。

　このほか、教材研究や模擬授業、利根川代表理事による講演などを行った。

(関係団体 2017-08-17付)