道高校英語教育研究会がセミナー　グローバルシチズン育成　２１のワークショップを実施

（関係団体 2017-08-17付）

ワークショップでは、優れた英語授業の実践を発表・交流した

　道高校英語教育研究会（榎本敏生会長）は十日、札幌国際情報高校で二十九年度総会・第十一回セミナー「授業力向上ワークショップ」を開いた。大会テーマは「北海道から発信する新たな英語授業～グローバルシチズンの育成につながる英語教育」。二十一のワークショップを実施し、英語力向上に向けた授業実践を交流した。

　道内で優れた授業実践を行っている教員を中心として、授業力向上と授業改善のためのワークショップを行い、セミナー後の教員相互の情報ネットワーク形成などに資することが目的。大会テーマを「北海道から発信する新たな英語授業～グローバルシチズンの育成につながる英語教育」と設定した。

　総会の開会に当たり、榎本会長が登壇。道内における中学三年生および高校三年生の英語力の現状、小学校の英語教科化などを踏まえ、英語教育の一層の高度化、小中高の連携がますます重要になると指摘した。また、「本道の生徒の英語力向上のため、今後ともお互いに研鑽し合う研究会組織として、その役割を果たしていきたいと思う。支援、協力をお願いしたい」と呼びかけた。

　続いてワークショップを実施。会場内の七ヵ所で三回に分け、計二十一の授業実践などを交流した。

　このうち、札幌西高校の柴田雅裕教諭は「〝グローバル化に対応した英語教育指導力向上研修〟の内容をどうやっていつもの授業に落とし込む？」をテーマとした講座を行った。

　授業はオールイングリッシュで進行。はじめに、音楽のリズムに合わせて自己紹介を行う練習を展開した。クラス全体と二人一組で分けて行い、音楽のスピードを一・五倍、二倍と徐々に速めるなど、テンポよく授業を進めていた。

　また、スクリーンに写真を投影し、英語で説明するよう求めたほか、英文を聞きそのタイトルや内容の正誤、語いなどに関して質問。参加者に「Ｄｏｎ’ｔ　ｂｅ　ｓｈｙ！」「Ｆａｎｔａｓｔｉｃ！」などの声かけを行うことでスピーディに進行し、活気のある授業を行った。

　このほか、会場では授業改善相談会である「イングリッシュカフェ」、自主教材について交流する「マイハンドアウト」コーナーを設置。参加者は、英語の授業力向上に向けて、ともに研鑚を深めた。

(関係団体 2017-08-17付)