宗谷校長会が学校経営研究大会等　新たな可能性拓く教育を　研究協議など通し指導力向上

（関係団体 2017-08-21付）

学校運営の改善・充実や、次代を担う人材の育成に向けて研鑚を積んだ

　【稚内発】宗谷校長会（網谷一幸会長）は八月上旬の二日間、稚内市総合文化センターで管内学校経営研究大会および宗谷地区教育経営研究会・法制研究会を開いた。研究主題は「新たな可能性を拓き、豊かな人間性と学びの力を育む学校教育」。研究協議などを通して、指導力の向上や管理職の養成など、管内教育の充実・発展に向けて研鑚を積んだ。

　本年度は、第十一次三ヵ年継続研究の三年目。同大会などを通して引き続き研究主題の解明を目指すとともに、研究領域を「学校経営」「教育課程」「資質向上」の三分野とし、校長としての資質向上を図り、管内教育の発展や学校運営の改善・充実につなげることを目的としている。小・中学校の校長五十六人が参加した。

　はじめに、網谷会長があいさつ。学習指導要領の改訂に伴い、小学校での英語導入を視野に入れた教育課程編成を急ピッチで進める必要があることを説き「時間確保の課題や指導内容の検討など、校長会としての提言力とリーダーシップが求められる」と訴えた。

　教職員の資質向上については「次代を担う人材を育成するため、現場での実践的な経験を積み、ミドルリーダーに求められる役割や学校課題への対応など系統的に学ぶ研究の場が必要」と強調した。

　最後に「これまでにない大きな変化の中、初心に返って道に迷うことなく、信頼に応える教育・学校づくりを推進していこう」と呼びかけた。

　来賓あいさつに立った宗谷教育局の野﨑弘幸局長は、次年度から始まる新学習指導要領の移行期間に向け「職員会議や校内研修において、改訂の経緯や趣旨を理解し、目指すべき教育活動の在り方を全教職員で共有できるマネジメントに取り組んでほしい」と求めた。その上で「本研修の成果をそれぞれの学校で校務運営の充実に生かし、次代を担う人材の育成に積極的に努めてほしい」と呼びかけた。

　このあと、全体会、分科会を実施。分科会では「学校経営」「教育課程」「資質向上」の三つの視点ごとに協議した。

　二日目は、教育経営・法制研究会、教育講演会を行った。講演会では、札幌学院大学人文学部人間科学科の臼井博名誉教授が「学力を伸ばす隠れた力―非認知的スキルのはたらき」と題して講演した。

(関係団体 2017-08-21付)