子の可能性伸ばす教育を　道都市教委連が定期総会開く

（関係団体 2017-08-25付）

１６０人が出席し、教育行政の充実・発展に向けて研鑚を積んだ

　【稚内発】道都市教育委員会連絡協議会は二十二日から二日間にわたり、稚内総合文化センターなどで二十九年度定期総会を開いた。全道三十五市の教育委員ら約百六十人が出席。事例発表や分散会などを通じ、教育行政のさらなる充実を目指した。任期満了に伴う役員改選では、札幌市教委の長岡豊彦教育長を会長に再任した。

◆長岡会長を再任

　開会に当たり、長岡会長があいさつ。新学習指導要領が公示され、日本の教育が大きな転換期を迎える中で「我々に必要なのは、子どもたちが夢や目標の実現に向けて挑戦できるよう応援すること。子どもたちが壁にぶつかったときには壁を乗り越えられる方法をともに考え、未来に生きる子どもたちの可能性を伸ばしていくことが大切」と訴えた。

　引き続き、稚内市の工藤広市長と宗谷教育局の野﨑弘幸局長が祝辞。工藤市長は「子どもたちが家庭や学校、地域で生き生きと過ごせるよう、行政としての役割を果たしていきたい」、野﨑局長は「小学校の外国語活動の教科化に向けた指導体制の充実や道徳科の指導方法等に関する教員研修の設置など、新学習指導要領の円滑な実施に向けた取組を学校と一体となって進めてほしい」などと語った。

　続いて、長年にわたって同会の発展に貢献した十七人を在職功労、三人を役員功労として表彰。長岡会長が一人ひとりに表彰状を手渡した。受賞者を代表して士別市教委の安川登志男教育長が「二十七年度から新教育委員会制度がスタートしたが、教育委員会が解体されることなく存続している意味を強く受け止め、しっかりと委員活動に取り組んでいきたい」と謝辞を述べた。

　議事では、会務報告や収支決算報告などを承認。任期満了に伴う役員改選では、長岡会長の再任を決めた。

　このほか、帯広市教委の嶋﨑隆則教育長が「子どもの育ちと学びをつなぐ～帯広市エリアファミリー構想」と題して事例発表。また、「学校と、家庭・地域社会が一体となった教育の実現に向けて」をテーマに分散会も行った。

　二日目は、宗谷丘陵や宗谷岬、稚内市北方記念館などを視察した。

　本年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝長岡豊彦（札幌市教委教育長）、吉元正信（北斗市教委教育委員長・新）、森塚勝敏（歌志内市教委教育長・新）、赤岡昌弘（旭川市教委教育長・新）、山口隆（釧路市教委教育委員長・新）

▽理事＝林秀樹（小樽市教委教育長・新）、武田博（登別市教委教育長・新）、三角光二（岩見沢市教委教育長・新）、山﨑猛（滝川市教委教育長・新）、五十嵐紀子（士別市教委教育委員長・新）、近内栄一（富良野市教委教育長・新）、三島正昭（網走市教委教育長・新）、寺脇康文（根室市教委教育長・新）

▽監査＝早川隆（留萌市教委教育長・新）、嶋﨑隆則（帯広市教委教育長・新）

(関係団体 2017-08-25付)