オホーツク管内小中校長会が研究大会　新しい社会へ挑戦する子を　講演、分科会通じ研鑚積む

（関係団体 2017-08-28付）

武智会長は学力・体力の向上と合わせて、豊かな心の育成を求めた

　【網走発】オホーツク管内小中学校校長会（武智茂雄会長）は十八日、北見市内のホテル黒部で第四十五回研究大会を開いた。研究主題は「社会を生き抜く力を身に付け、新たな知と未来を切り拓く日本人を育てる学校教育の推進」。講演や分科会協議を通じて、新学習指導要領の移行期にかかわる課題などの解決に向けて研鑚を積んだ。

　本年度から四ヵ年の継続研究を実施。副主題は「オホーツクの大地から世界を見つめ、新しい社会の形成に向けて挑戦する子どもを育む学校経営の推進」と設定し〝学校経営〟〝教育課程〟〝指導・育成〟〝危機管理・教育課題〝の四分科会で研究を進めている。

　研究大会には会員約百三十人が出席。開会式であいさつに立った武智会長は「今日、学校が抱える問題は複雑化・多様化しており、様々な課題が山積している」と述べ「学力・体力の向上と合わせて、豊かな心の育成に向き合っていくことが求められている」と呼びかけた。

　また、新学習指導要領にふれ「各学校においては、円滑な実施に向け、今、校長として何をすべきかをよく考え、準備を進めてほしい」と要請した。

　来賓祝辞では、オホーツク教育局の松本邦由局長が「学力・体力の向上に向けて、詳細な分析に基づいて明らかにした課題に対して、具体的な改善方策を打ち出し、確実に実行して検証改善サイクルを確立してほしい」と述べた。

　開会式のあと、松本局長が「学習指導要領改訂期における校長の役割」と題して講演。学習指導要領の改訂スケジュールや背景、新学習指導要領における要点などを説明し「これからの学校教育においては、生きる力の現代的な意義を踏まえた教育課程を編成し、確実に力を育むことが大切」と述べた。また、校長として大切にすべき価値観についても説明した。

　このあと、四分科会を実施。参加者は「創意と活力に満ちた学校経営ビジョンと校長の指導性」「知的・創造性を育む教育課程の編成と校長の指導性」「学校の教育力を向上させる研究・研修の推進と校長の指導性」「命を守る安全・防災教育の推進と校長の指導性」などについて、積極的に意見を交換した。

(関係団体 2017-08-28付)