函館市小・中校長会教育経営研修会　学びの質保障に責任を　渡島局・河原局長が講演

（関係団体 2017-08-28付）

両校長会合わせて６０人の校長が参加した

　【函館発】函館市小学校長会（山田幸俊会長）と函館市中学校長会（毛利繁和会長）は八月上旬、渡島合同庁舎で教育経営研修会を開いた。両会から合わせて約六十人が参加。渡島教育局の河原範毅局長の講演を通して、校長としての資質・能力の向上を図った。

　開会式であいさつに立った小学校長会の山田会長は「新学習指導要領の移行などに向けて、学校を取り巻く課題は山積している。今回の研修会を通して、課題を理解し、解決策を会全体で共有する機会にしてほしい」などと述べ、研修会の成果に期待を寄せた。

　続いて、河原局長が「渡島管内の教育の現状と課題」をテーマに講話。「子どもの数の減少に伴い、教員が減り学校数も減少していくが、それらを理由に学びの質を下げてはいけない」と述べ、校長の責務の重要性を強調した。

　河原局長は「開かれた学校」と「社会に開かれた教育課程」の違いを説明した上で、コミュニティ・スクールの活動充実に向けた地域や社会との交流の必要性を指摘。「学校と地域が協力することで、よりよい社会を築き上げていくという気持ちをもってほしい」と呼びかけた。

　また、「自分が校長に就任してから実施した〝学力向上の取組〟」について自己評価し、情報交流。各校の課題解決方法を考察したほか、「学校行事の途中で児童生徒が倒れたとき」などの事例を挙げ、校長としての対処法について説明した。　

(関係団体 2017-08-28付)