根室管内小中校長会　生きる力育む教育創造　研究大会・教育経営研究大会開く

（関係団体 2017-08-29付）

研究大会の分科会で意見交換する参加者

　【根室発】根室管内小中学校校長会（坂内克裕会長）は、二十二日に管内小中学校長研究大会、二十三日に根室地区教育経営研究大会を、いずれも中標津町内トーヨーグランドホテルで開いた。参加者は、生涯学習社会における学校教育の望ましい在り方や法制上の諸課題などを校長の立場から検証し、職能向上を図った。

　同会は、研究主題に「根室の風土を生かし、心豊かにたくましく生きる力をはぐくむ社会に開かれた学校教育の創造」を掲げ、本年度から三ヵ年で研究を推進する。両日とも、管内の全校から会員四十三人が参加した。

　初日の研究大会の冒頭、坂内会長があいさつし、昨今の教育情勢や研究主題等について説明。来賓からは、中標津町の西村穣町長、根室教育局の蓑島崇局長、根室管内市町教育委員会連合会教育長部会の小谷木徹副部会長が祝辞を述べた。

　提言発表と課題集約のあと、四班に分かれて分科会協議を実施。グローバル化の進展や科学技術の飛躍的進化など、社会の加速度的な変化を受け止め、社会に開かれた教育課程を実現するため、根室教育局や各市町教委から招いた助言者のアドバイスも受けながら、きたんのない意見を交わした。

　協議は終日行われ、最後は根室教育局の辻川尚志義務教育指導監が講評して閉会した。

◆当面の課題解決へ、具体的対策を検証

　翌日の教育経営研究大会では、道小学校長会の松村聡事務局次長と礒島紀代恵経営部幹事、道中学校長会の和田正教研修部幹事が道内を取り巻く教育情勢について説明。新学習指導要領、コミュニティ・スクールの導入状況、教職員の福利厚生など、当面する学校経営上の課題について解説した。

　このあと、演習を行い、日ごろの危機管理や感染症などの事故発生時の対応、教育公務員の勤務時間などに関して、事例や具体的対策を検証。助言した根室教育局の西川忠克教育支援課長は、実態に応じて現場教職員に声かけすることの必要性を強調した。

　最後は横澤英三副会長があいさつ。二日間で得たものを自校にもち帰って積極的に実践するよう要請した。

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教育経営研究大会では、危機管理等に関する演習を行った

(関係団体 2017-08-29付)