道教育振興会が「空知の集い」　北翔大・山谷副学長が講演　子どもの努力を認めよう

（関係団体 2017-09-01付）

山谷副学長が豊かな心を育てる方法を解説した

　【岩見沢発】道教育振興会（紺野忠一郎会長）は八月二十六日、岩見沢市民会館・文化センター「まなみーる」で第三十三回「北海道の教育を考える会～空知の集い」を開いた。北翔大学の山谷敬三郎副学長が「豊かな心を育てる大人のかかわり」と題して講演。子どものよさや可能性を育むために「活動や努力を認める」などのかかわりが大切と訴えた。

　集いの主題は「心豊かにたくましく生きる力を培う教育を目指して」。

　空知管内の教育関係者や保護者など約三百六十人が参加した。

　開会式では、紺野会長があいさつに立ち、教育を考える会について「教育世論の喚起、会員の研修、全道各地の教育振興とその交流などを目的としている」などと説明。「空知の集いは、私たち教育振興会が志向している〝地域の特色を生かし、地域から、北海道の教育課題の解決を目指し、教育の充実・発展に寄与していこう〟という考えに、見事に合致している」と述べ、集いの成果に期待を寄せた。

　開会式後、アトラクションが行われ、岩見沢市立光陵中学校吹奏楽部が演奏を披露。

　続いて、北翔大の山谷副学長が「豊かな心を育てる大人のかかわり」と題して講演した。

　山谷副学長は、子どものよさや可能性を育む大人のかかわりとして「活動や努力を認める」「応答性のある環境にする」「夢や希望を個性に結び付ける」「言葉遣いを大切にする」「思いや気持ちを汲み取る」ことを挙げた。

　このうち「活動や努力を認める」については、自己肯定感や自尊感情を育てることを目的に、子どもが何をできるのかを見極めて、「その子なりの活動を認め、成就感・達成感を味わわせる。そうすることで、子ども一人ひとりが自分に自信をもてるようになる」と解説した。

(関係団体 2017-09-01付)