普通科高校の在り方考察 道高校長協会普通部会が研究協議会(関係団体 2017-09-08付)
約200人が参加し、課題の解決策を考案した
【旭川発】道高校長協会普通部会(部会長・小島晶夫札幌西高校長)は一日、旭川グランドホテルで道普通科高校長研究協議会第三十二回旭川大会を開いた。約二百人が参加。研究主題「北海道の未来を担う人を育む普通科教育の創造」のもと、普通科高校における諸課題の解決に向け、講演や研究協議を通して高校教育の進展と学校経営の改善策などについて理解を深めた。
開会式で小島部会長があいさつ。高校教育おける学習評価の改善・充実に向けた取組やセンター試験に替わる「大学入学共通テスト」を受験する生徒が、来年度に入学してくることなど、昨今の動向を踏まえ「本年度は高校教育の方向性を考えていく上で、極めて重要な年になる」と強調。「高校改革の一つ一つを自校にどう位置付けるか整理し、考えていく必要性がある」と呼びかけた。
来賓あいさつでは、道教委の柴田達夫教育長に代わって小形秀雄教育指導監と旭川市の西川将人市長が登壇。
小形教育指導監は、高大接続の取組や生徒たちの夏期休業明けにおける心身の健康維持、交通事故防止などにふれ「これまでに経験したこのない新たな対応が必要となり、校長のリーダーシップがこれまで以上に求められてくる」と指摘。「今後の普通科教育の在り方に関して協議を行うことは意義深い」と述べ、大会の成果に期待を寄せた。
西川市長は「地域一体となって、子どもたちに豊かな学びや健やかな育成を図れるよう様々な施策を展開していく」と述べた。
続いて、絵本作家のあべ弘士氏が「地球はどうぶつでいっぱい~絵本ができるまで」と題して講演した。あべ氏は、旭川西高校卒業後、旭山動物園の飼育係として勤務。幼小時代から絵を描くことが好きで、いつか絵描きになることを信じ、園内の動物をモデルに独学で絵を描き続けた。「動物園は自分にとって大学だった。自分で動物や絵について学び、研究を続けながら、仕事では、先輩の背中を追いかけてきた」と振り返った。また、自身が手掛けた作品について紹介し、絵本の朗読なども行った。
このあと、研究協議Ⅰでは浦河高校の生田仁志校長が「学校経営におけるICT活用」、別海高校の古川栄一校長が「地域と連携した学校運営改善~コミュニティ・スクールの実践と評価」と題して研究発表した。
研究協議Ⅱでは、調査研究委員会報告として、鵡川高校の唐川智幸校長が「地域・社会の期待に応える普通科教育の在り方」について中間報告を行った。
(関係団体 2017-09-08付)
その他の記事( 関係団体)
「少年の主張」全道大会 発表通し大きく成長 最優秀に白糠町白糠中・阿部さん
道青少年育成協会(伊藤●邦宏会長)は八日、札幌市内のかでる2・7で道青少年育成大会・「少年の主張」全道大会を開催した。「少年の主張」や講演、道社会貢献賞表彰式などを通して、青少年育成活動の...(2017-09-12) 全て読む
帯広市教育研究会が教育講演会 思いの伝え方を学ぶ 講師に大通幼・藪理事長
【帯広発】帯広市教育研究会(辻淳郎会長)は六日、帯広市民文化ホールで教育講演会を開いた。同会会員など約七百人が参加。元HBCアナウンサーで相愛学園大通幼稚園(札幌市)理事長の藪淳一氏が「ワ...(2017-09-12) 全て読む
図書館の可能性を模索 江別で第59回道図書館大会―道図書館連絡会議・道立図書館
道図書館振興協議会などで組織する道図書館連絡会議と道立図書館は七日から二日間、江別市内の札幌学院大学で第五十九回北海道図書館大会を開いた。テーマは「その先の、図書館~図書館の新たな可能性を...(2017-09-12) 全て読む
道公立学校事務長会が研究協議会 若く優秀な職員育成を 開会式で阿部会長あいさつ
道公立学校事務長会(阿部雅一会長)は七日から二日間、ホテルライフォート札幌で第三十六回道公立学校事務長研究協議会を開いた。初日の開会式では、阿部会長があいさつに立ち「人材の確保・発掘に尽力...(2017-09-11) 全て読む
道高教組・道教組が高・特配置計画に対し声明 少人数学級実現など要求 「機械的な間口減」と批判
道高教組(國田昌男中央執行委員長)と道教組(川村安浩執行委員長)は五日、道教委の公立高校配置計画・公立特別支援学校配置計画に対して「教育の機会均等、子どもの学習権を脅かす〝指針〟と〝高校配...(2017-09-08) 全て読む
道私立中学高校協会が学校展開く 教育活動など広く紹介 児童生徒ら2000人来場
道私立中学高校協会(森本正夫会長)は三日、ホテル札幌ガーデンパレスで「北海道私立学校展」を開いた。約二千人の児童生徒と保護者が来場。各校の個別ブースでの進路相談コーナーや奨学金等相談コーナ...(2017-09-08) 全て読む
道高校教頭・副校長会理事研開く 資質・能力向上が必須に 高大接続改革など踏まえ研鑚
道高校教頭・副校長会(渡邉周一会長)は四日、道庁別館で二十九年度第二回理事研究協議会を開いた。渡邉会長があいさつに立ち、高大接続改革の進展などを踏まえ、教頭・副校長の資質・能力向上の必要性...(2017-09-07) 全て読む
道教育研究所連盟が研究発表大会日高大会 さらなる支援の在り方考察 講演、研究発表、協議など通し
【浦河発】道教育研究所連盟(委員長・前川洋道立教育研究所長)は八月三十一日から九月一日の二日間、浦河町総合文化会館で第七十二回道教育研究所連盟研究発表大会日高大会兼第五十九回全国教育研究所...(2017-09-06) 全て読む
道特協、札特協が合同研修会 指導充実へポイント学ぶ 特セン・北嶋教育課長ら講義
道特別支援学級設置学校長協会(=道特協、髙村誠会長)・札幌市特別支援学級設置学校長協会(=札特協、栗原靖会長)は一日、道立特別支援教育センターで合同研修会を開いた。約六十人が参加。同センタ...(2017-09-06) 全て読む
道教育振興会が女性フォーラム 移行期間の取組など解説 どう変わる?小学校の英語教育
道教育振興会(紺野忠一郎会長)は一日、札幌市立中島中学校で第二十一回「教育を考える女性フォーラム」を開いた。テーマは「どう変わる?小学校の英語教育~知りたい!受けたい!外国語活動」。札幌市...(2017-09-05) 全て読む