「少年の主張」全道大会　発表通し大きく成長　最優秀に白糠町白糠中・阿部さん

（関係団体 2017-09-12付）

表彰状を受け取る最優秀賞の阿部さん（左）

　道青少年育成協会（伊藤●邦宏会長）は八日、札幌市内のかでる２・７で道青少年育成大会・「少年の主張」全道大会を開催した。「少年の主張」や講演、道社会貢献賞表彰式などを通して、青少年育成活動の活性化に向けた意識を高めていた。

　道、国立青少年教育振興機構が共催。地域で活動している青少年育成関係者が一堂に会し、青少年を取り巻く諸問題についての認識を深めるとともに、道内の各地区代表による「少年の主張」に耳を傾け、現代の青少年に対する理解を深め、地域の青少年活動の一層の推進を呼びかけるもの。

　開会式では、主催者を代表して伊藤会長があいさつ。いじめ、不登校、児童虐待など、昨今の青少年を取り巻く課題を踏まえ、本道の将来を担う人材を健全に育成するため「学校、家庭、地域、関係機関が“地域の子どもは地域で育てる”意識を共有し、青少年育成の支援に継続して取り組むことが何より重要」とし、大会が青少年育成運動のさらなる活性化に向けたものとなるよう期待した。

　引き続き、道の「二十九年度道社会貢献賞表彰式」を実施。道内各地で青少年健全育成に顕著な功績があった十四人を顕彰した。また、協会の道青少年育成事業顕彰表彰式も行った。

　「少年の主張」全道大会では、札幌市および各管内の代表十五人が、自分たちの経験、社会への意見、未来への希望を発表した。

　審査の結果、釧路地区代表として出場した白糠町立白糠中学校三年生の阿部はるかさんが最優秀賞に輝いた。阿部さんは「支える側への配慮も」と題し、介護施設での出来事を通して介護する側、される側の苦しみを力強く訴えた。

　また、優秀賞として三人を選出。道教育委員会教育長賞に芦別市立啓成中学校三年生の渡部胡桃さん「左耳が教えてくれたこと」、道ＰＴＡ連合会会長賞に新ひだか町立静内第三中学校二年生の坂本安侑子さん「私が髪を切った理由」、道青少年育成協会会長賞に旭川市立神居東中学校三年生の若林千夏さん「誰かのためが笑顔を生む」が選ばれた。

　最後に、審査員長を務めた新十津川町立新十津川中学校の鎌田浩志校長が講評。いずれの発表も優れた感性に基づく素晴らしい発表だったとたたえ「今回の経験を学校、家庭、地域で生かし、さらに大きく成長し、活躍してほしい」とエールを送った。

(関係団体 2017-09-12付)