道公立学校事務長会が研究協議会 若く優秀な職員育成を 開会式で阿部会長あいさつ(関係団体 2017-09-11付)
阿部会長は、昇任事務長サポート体制の検討を表明
道公立学校事務長会(阿部雅一会長)は七日から二日間、ホテルライフォート札幌で第三十六回道公立学校事務長研究協議会を開いた。初日の開会式では、阿部会長があいさつに立ち「人材の確保・発掘に尽力し、若く優秀な職員を将来に向けて育成していきたい」などと述べた。
今後の学校事務の在り方などについて研究協議や情報交換を行い、その成果を生かして学校教育の円滑な運営と発展に役立てようと開いたもの。約二百五十人が参加した。
初日の開会式であいさつに立った阿部会長は、八月に東京都で開かれた全国公立学校事務長会研究協議会の内容を報告。茨城県と大分県から、経験の浅い事務長のための実務研修や、事務長職としての意識向上を図る取組について、研究発表があったことを紹介し「北海道においても、事務長職を目指す事務主任が少なくなっていることから、事務長を魅力ある職にする取組が必要」と述べた。
全国事務長会の本年度事業活動計画にふれ、高校等就学支援金や給付型奨学金制度などの調査・研究を継続するほか、教育の無償化について、国の動向を注視し、提言・要望に取り組むことなどを説明。道公立学校事務長会として「全国事務長会の取組を支援し、連携を強化して、さらなる発展につなげていきたい」との考えを示した。
本道における課題にかかわっては「昨年、事務長昇任選考基準の見直しがあり、多くの事務主任が選考対象となったことから、意欲ある人が多く事務長を志していただくことを期待する」と述べるとともに「昇任事務長のサポート体制について検討を進めたい」と表明。
併せて「事務主任の未配置校を解消するために、引き続き、人材の確保・発掘に尽力し、若い優秀な職員を将来に向けて育成していきたい」と述べた。
来賓各氏が祝辞。
道教委の土井寿彦総務政策局長は「事務長は、幅広い行政分野における専門性と、幅広い知識や組織運営能力を身に付け、学校運営上のあらゆることについて、精力的にかかわっていくことが必要」と述べた。
道高校長協会の川口淳会長は、後継者育成に向けて「管理職としての資質・能力を有する事務職員の研究や研修の重要性が増しているし、働きがいがある職であることを継続して伝えることが大切」と指摘した。
道特別支援学校長会の宮崎真彰会長は「チーム学校として協働する組織づくりが重要。職員間で情報を共有し、連携することによって、調和のとれた学校経営が図られる」と述べた。
初日はこのあと、白老町の大塩英男象徴空間周辺整備推進課主幹と菊池拓二アイヌ総合政策課主査が「世界へ発信!~民族共生象徴空間開設に向けて」と題して講演。続く研究協議では、礼文高校の西村淳事務長が「学校火災における諸対応について」をテーマに研究発表を行った。
また、全国公立学校事務長会の村田行勇副会長による全国活動報告、道教委高校教育課の吉田龍英主幹による講話も行った。
二日目の研究協議では「事務室力を高める」をテーマにパネルディスカッション。美瑛高校の髙島章展事務長がコーディネーターを務め、旭川農業高校の山腰修史事務長、天塩高校の高宮正俊事務長、枝幸高校の杉原千寿事務長が意見を交わした。
続いて、札幌恵友会監査室長・道医療大学非常勤講師の石垣則昭氏を講師に招き「円滑な職場運営のために」をテーマに研修を行った。
(関係団体 2017-09-11付)
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