図書館の可能性を模索　江別で第５９回道図書館大会―道図書館連絡会議・道立図書館

（関係団体 2017-09-12付）

図書館職員など２００人以上が参加した

　道図書館振興協議会などで組織する道図書館連絡会議と道立図書館は七日から二日間、江別市内の札幌学院大学で第五十九回北海道図書館大会を開いた。テーマは「その先の、図書館～図書館の新たな可能性を考える」。各館種の図書館職員、関係機関職員など二百人以上が参加し、基調講演や分科会などを通して、図書館活動の充実と発展に寄与した。

　初日、開会に当たり、道立図書館長で道図書館振興協議会の成田直彦会長があいさつ。図書館は、利用者や住民の生涯学習活動を支え、学校教育活動や地域課題の解決など「“知の拠点”“情報の拠点”として重要な役割を担っている」と指摘し、これからの図書館には「利用者の要望や社会の要請に応える情報サービスの高度化、図書館相互や他機関などとの連携による図書館機能の充実が求められている」と強調。「大いに情報を吸収し交流を深め、各図書館において“新たな可能性”が芽生えて実を結ぶよう、成果を今後の運営に積極的に生かしていただきたい」と呼びかけた。

　続いて、道教委の佐藤寛教育部長が祝辞。「地域の“知の拠点”である図書館において、読書活動の振興はもとより、未来を担う人づくりや地域づくりへの役割を果たしていくことが期待されている」と述べた。

　また、大会を通じて「利用者の生活に寄り添う身近なパートナーとしての新しい図書館づくりに向けた道筋を一層明確にする」よう、期待を寄せた。

　このあと、神戸女子大学文学部教育学科の久野和子准教授による基調講演やブース展示見学のほか、第一～第三分科会を実施。二日目も引き続き、ブース展示見学や第四～第六分科会、トピック「よみがえる映像資料～昭和の十六㍉フィルムが伝えるもの」を行った。

(関係団体 2017-09-12付)