道小第60回教育研究宗谷・稚内大会 本道教育充実の起点に 分科会、記念講演などに570人
(関係団体 2017-09-13付)

道小教育研究宗谷稚内大会
小学校教育の充実・発展に向けて研鑚を深めた

 【稚内発】道小学校長会(角野誠会長)は八日から二日間、稚内総合文化センターを主会場に、第六十回教育研究宗谷・稚内大会を開いた。全道から五百七十人が参加。大会主題「新たな知を拓き、人間性豊かな社会を築く日本人の育成を目指す小学校教育の推進~ふるさとの地から世界を見つめ 新しい社会の形成に向けて挑戦する子どもを育む学校経営の推進」のもと、講話や分科会、記念講演などを行い、学校改革や学校教育の質の向上を目指して研鑚を積み、理解を深めた。

 初日の開会式では、はじめに角野会長があいさつ。「本大会が新たな起点となり、北海道教育の充実・発展に資することを信じている。各分科会の課題を究明していくことを通して、研究内容が全道各学校に環流され、学校経営に反映されることを強く願っている」と訴えた。

 続いて、大会実行委員長を務める浜頓別町立浜頓別小学校の植木典彦校長があいさつ。大会を通じて「校長として学校づくりの夢とビジョン、具体的方策を語り合う分科会を目指すとともに、校長の真摯な実践と主体的な参画による大会の成果がこの地から広く全道に発信されることを願っている」と呼びかけた。

 引き続き、宗谷教育局の野﨑弘幸局長、稚内市の工藤広市長、全国連合小学校長会の種村明頼会長が祝辞。

 野﨑局長は「目指すべき教育の在り方を家庭や地域と共有しながら、学習指導要領を踏まえた教育活動の充実を図り、保護者や地域住民に信頼される学校づくりにまい進してほしい」と期待した。

 工藤市長は「子どもたちは一日で最も多くの時間を学校で友達や先生と過ごしている。今後とも、豊富な知識と経験のもと、子どもたちが抱えている問題の解決に一層尽力してほしい」と要請。

 種村会長は「予測が困難な時代を生きる子どもたちを育成するためには、未来を見据えて必要な教育をイメージし、学校や地域の特性などを考慮しながら教育目標を明確に定めることが必要」と強調し、大会での積極的な議論に期待した。

 このあと、野﨑局長が「社会で生きる実践的な力の育成」「豊かな心と健やかな体の育成」「信頼される学校づくりの推進」「地域全体で子どもたちを守り育てる体制づくりの推進」の四つの重点政策をテーマに講話を行ったほか、種村会長が当面の諸課題について説明した。

 午後からは、「学校経営」「教育課程」「指導・育成」「危機管理」「教育課題」の五つの研究領域から「経営・ビジョン」「知性・創造性」など、十三の分科会を開き、研究発表などをもとに協議を行った。

 二日目は、東北大学加齢医学研究所の川島隆太所長が「脳を知り脳を鍛え夢と希望の実現を~脳科学から見るネット社会の影響」と題して記念講演を行った。

(関係団体 2017-09-13付)

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