道教組が第３０回中央委員会　組織拡大・強化呼びかけ　当面の重点課題など決定

（関係団体 2017-09-13付）

子どもの健やかな成長発達・豊かな学びの保障などを重点に掲げた

　道教組（川村安浩執行委員長）は九日、札幌市内の道労働センターで第三十回中央委員会を開いた。「当面闘争の推進」について協議し、ゆきとどいた教育を求める教育全国署名をはじめとする各種署名の推進、十・十一月の「秋の組織拡大・強化月間」を中心とした組織維持・強化・拡大、子どもたちの健やかな成長発達・豊かな学びを保障する取組などを当面の重点課題に掲げ、運動を進めていくことを決めた。

　中央委員会では、川村執行委員長があいさつ。教員の長時間過密労働の解消を課題に挙げ「どう改善していくのかという道筋を明らかにすることが、私たち教職員組合の役割」と述べた。改訂学習指導要領にもふれ「子どもたちの豊かな学びにつながる要素は見いだせない」などと批判。各学校で進む「改訂学習指導要領のもとでの教育課程づくり」の中で「子どもと学校を守るとりでとなる」ことを呼びかけた。

　議事に入り、新保裕書記長が第一号議案「当面闘争の推進について」を提案。

　本年度後半期の運動の重点課題として「改訂学習指導要領の学習を重ね、子どもたちの全面発達の中に豊かな学びと真の生きる力を育てる教育課程づくりに取り組む」など七点、運動の具体的進め方として「憲法に立脚し、民主教育を父母・国民とともに前進させる課題」など六点を掲げた。

　当面の重点課題としては①各種重要署名の取組②組織維持・強化・拡大の取組③子どもたちの健やかな成長発達・豊かな学びを保障する取組④憲法改悪を許さず、立憲主義、憲法を守り生かす取組―を提起。

　①では、十二月集約のゆきとどいた教育を求める教育全国署名をはじめとした各種署名運動に取り組むこととした。

　②では、十・十一月を「秋の組織拡大・強化月間」と位置付け、「教研活動、教育全国署名、憲法署名、賃金削減を許さない取組など、各単組・連絡会が元気で活動する姿をみせながら、臨時採用者を含むすべての教職員と対話しよう」などと呼びかけた。

　③では「改訂学習指導要領のポイントを検証し、実践を集団的に創造しよう」「子どもの実態から教育課程を検討し、学年・学校で共同した取組を進めよう」「子どもたち同士の学び合い、育ち合いを大切にしながら、どの子も伸びるという認識で、丁寧な指導をしよう」と訴え、その成果を十一月三・四日の合同教育研究全道集会にもち寄ることを提案した。

　第一号議案の討論では、各構成組織から「勤務時間の割り振り変更対象が拡大されたが、実際には休みづらい」「定時退勤日の設定は大事だが、結局は仕事のもち帰りが増えてしまう」などの報告があった。

　これらの討論を経て、第一号議案「当面闘争の推進について」などを決定した。

(関係団体 2017-09-13付)