ＩＣＴなど活用し授業を　特別支援教育授業力向上研修講座―特セン

（道・道教委 2017-10-10付）

肢体不自由・病弱教育室の奥田研究員が、学習指導要領改訂を踏まえ、児童生徒理解に基づく授業づくりについて講義した

　道立特別支援教育センターは四日から三日間、同センターで特別支援教育授業力向上研修講座を開いた。特別支援学級、通級指導教室、特別支援学校の教員約四十人が受講。児童生徒理解に基づいた授業づくりや、特別支援教育におけるＩＣＴの活用などについての講義・演習を通して、授業の改善や充実に向け研鑚を積んだ。

　研修講座は、児童生徒理解に基づく授業づくりの考え方や、児童生徒のよさを生かすため、ＩＣＴなどの教材を活用した授業実践について学ぶことが目的。

　初日は、オリエンテーションのあと、肢体不自由・病弱教育室の奥田裕幸研究員が「児童生徒理解に基づく授業づくり」と題して講義。学習指導要領改訂の方向性について、育成を目指す資質・能力が明確化されたことや、今回の改訂の基本的な考え方を解説した。

　また、教育内容などの主な改善事項として、①学びの連続性を重視した対応②一人ひとりに応じた指導の充実③自立と社会参加に向けた教育の充実―の三点を説明。特別支援教育においては「障がいに応じた工夫が必要になっていく」と述べたほか、自立活動の指導について話を進め、二人一組で指導計画を作成する演習を行った。

　このあと、同センター聴覚・言語障がい教育室の青木淳室長などが「特別支援教育における道徳教育の充実」について講義。受講者は、特別支援学校などにおける道徳の指導の在り方について学んだ。

　二日目・三日目も引き続き、道内の特別支援学校教諭などによるＩＣＴを活用した授業実践や、発達障がいの子どもへの支援の在り方などの講義を行ったほか、授業力向上に向けた取組について協議。最後に、講座を振り返りまとめた。

(道・道教委 2017-10-10付)