29年度給与勧告―道人事委 4年連続で引き上げ 平均年収4万5千円増に 
(道・道教委 2017-10-10付)

過去10年間の給与勧告状況
過去10年間の給与勧告の状況(クリックすると拡大表示されます)

 道人事委員会は六日、道職員の二十九年度給与について、月例給を平均〇・一三%、期末・勤勉手当(ボーナス)を〇・一〇月分引き上げるよう、道知事と道議会議長に勧告した。四年連続のプラス勧告で、四年連続の引き上げは、昭和四十年以来五十二年ぶり。給料表の改定は人事院勧告に準じ、行政職給与表の場合、初任給および若年層の給与で一千円、そのほかの層で四百円の引き上げを基本とする。改定によって、職員の平均給与等(一般行政職、平均年齢四十三・三歳)は、年間で四万五千円の増となる。=関連記事「解説」欄=

 ことし四月一日現在の給与勧告対象職員は五万九千七百三十四人(平均年齢四十二・三歳)。このうち、民間給与との比較を行っている一般行政職員は一万四千六百七十四人(平均年齢四十三・三歳)。

 道人事委員会では、企業規模五十人以上かつ事業所規模五十人以上の道内民間事業所約一千七百事業所から無作為抽出した四百十二事業所(調査完了数三百八十四事業所)を対象に、事務・技術関係職種約一万五千人のことし四月分給与額について調査した。

 それによると、民間給与は三十八万四千九百九円。道職員の給与については、管理職員の減額措置が講じられており、減額前の職員給与は三十八万四千三百九十五円で、民間給与と比較すると、五百十四円、〇・一三%下回る結果となった。

 減額措置によって実際に支給された職員給与三十八万百五円は、民間給与と比較して四千八百四円、一・二六%下回った。

 ボーナスについては、昨年八月からことし七月までの一年間の民間支給実績と公務の年間支給月数を比較。民間四・三九月に対し、道職員は四・三〇月と、〇・〇九月分低かった。

 道人事委員会は、調査で明らかになった公民較差の状況や人事院勧告の内容などを勘案し、職員の月例給とボーナスを引き上げる改定を行うよう勧告。

 月例給については、はね返り分(一定割合で手当額が定められている地域手当のように、給料表等の改定に伴い手当額が増減する分)を含め、平均で四百八十四円、〇・一三%の引き上げ。ボーナスについては、年間支給月数を〇・一〇月分引き上げて四・四〇月分とし、引き上げ分については、勤勉手当に均等に配分するとした。

 給料表は、人事院勧告の内容に準じて引き上げ。行政職給料表の場合、初任給を一千円引き上げ、若年層で同程度の改定、また、そのほかの層は四百円の引き上げを基本に改定する。

 これらの改定によって、減額前の平均給与等(一般行政職、平均年齢四十三・三歳)は、年間で四万五千円、〇・七三%の増となる。

 改定の実施時期は、ことし四月一日から。

(道・道教委 2017-10-10付)

その他の記事( 道・道教委)

宗谷局が高校就職促進マッチング 建設業の魅力にふれる 浜頓別高生参加し工事現場見学

浜頓別高高校就職促進マッチング  【稚内発】宗谷教育局は五日、高校就職促進マッチング事業を実施した。浜頓別高校(楡木伸司校長)の生徒三人が参加し、頓別漁港の工事現場を見学した。実際の現場を作業船に乗って見て回り、建設業の仕...

(2017-10-12)  全て読む

胆振局が飲酒運転根絶へ臨時会議 実効性ある取組推進を 道立学校長・教育長に要請

胆振局臨時道立学校長教育長会議  【室蘭発】胆振教育局は六日、室蘭栄高校で臨時道立学校長・教育長会議を開いた。十勝管内で教職員による飲酒運転が疑われる事案が発生したことを受け実施したもの。阿部清明局長は、飲酒運転根絶に向け...

(2017-10-12)  全て読む

ミサイル発射時の判断指針を提示 道教委が非常変災時の対応方針一部改正

 道教委は六日、「非常変災時における道立学校の対応方針」を一部改正し、道立学校などに通知した。従来の自然災害発生時の対応に加えて、弾道ミサイル発射に伴いJアラートが発信された際に学校長が臨時...

(2017-10-12)  全て読む

道教委の『危機管理の手引』 ミサイル発射時の対応追録 登下校の一時見合わせなど

 道教委は、『学校における危機管理の手引~適切な学校運営のために』改訂二版の追録として「弾道ミサイルが発射された際の対応」を作成した。全国瞬時警報システム(Jアラート)が発信された際の対応お...

(2017-10-12)  全て読む

道教委が全道代表高校長研 地域とともにある学校を 主権者教育の推進要請―北村局長

道教委全代表高校長研北村局長  道教委は六日、道庁別館で二十九年度第三回全道代表高校長研究協議会を開いた。開会式では、北村善春学校教育局長があいさつ。選挙に関するリーフレットを新たに作成・配布することを明らかにし、その活...

(2017-10-11)  全て読む

高度医ケア等対応研修会―道教委 呼吸器の仕組みなど医師が解説 具体的な対応方法学ぶ

高度な医療的ケア等対応校内研修  道教委主催、札幌養護学校(藤根収校長)共栄分校主管による「高度な医療的ケア(高度医ケア)等に対応するための校内研修会」が四日、同分校で開かれた。同校および札幌市内の養護学校の教職員ら約三十...

(2017-10-10)  全て読む

ICTなど活用し授業を 特別支援教育授業力向上研修講座―特セン

特セン特別支援教育授業力向上研修  道立特別支援教育センターは四日から三日間、同センターで特別支援教育授業力向上研修講座を開いた。特別支援学級、通級指導教室、特別支援学校の教員約四十人が受講。児童生徒理解に基づいた授業づくり...

(2017-10-10)  全て読む

道教委が道社会教育セミナーなど ICT活用し遠隔で実施へ 札幌会場の様子を動画配信

 道教委は、「道社会教育セミナー」「地域生涯学習活動実践交流セミナー」に関し、ICT活用による遠隔地での実施に向けた検討を開始した。本道の広域性に対応し、旅費や日程を理由に参加できない社会教...

(2017-10-06)  全て読む

「北海道教育の日」10・11月の協賛事業―道教委まとめ

 道教委がまとめた「北海道教育の日」協賛月間の十・十一月に実施される主な協賛事業はつぎのとおり(①内容②実施予定日・会場③主催)。 ▼教育について考える取組 ▽「北海道教育の日」記念行事...

(2017-10-05)  全て読む

いじめテーマに模擬協議 どさんこ子ども☆全道サミット開催に向け実行委員会議―道教委

道教委・子ども全道サミット実行委員会  道教委は九月三十日、道庁別館で「どさんこ子ども☆全道サミット実行委員会議」を開いた。本部実行委員、地区実行委員を務める生徒など約二十人が出席。いじめについての認識を交流したほか、サミット当...

(2017-10-05)  全て読む