町教委・推進会議 幕別町小中一貫教育講演会開く 京都産業大・西川教授が講演 学校全体で共通理解を
(市町村 2017-11-02付)

幕別町小中一貫教育講演会
西川教授が小中一貫教育のポイントを解説した

 【帯広発】幕別町教委と幕別町小中一貫教育等推進会議(帰山孝美会長)は十月二十四日、幕別町百年記念ホールで幕別町小中一貫教育講演会を開いた。京都産業大学の西川信廣教授が「小中一貫教育の意義と可能性」と題して講演。小中一貫教育の意義や目的を学校全体で共通理解を図る大切さを強調した。

講演会には幕別町をはじめ、管内の教育関係者約三百五十人が参加した。

冒頭、主催者を代表して幕別町教委の田村修一教育長があいさつ。中一ギャップなど小学校から中学校への接続に関する問題にふれ、小学校と中学校の連携をさらに強化し、義務教育九年間を一つのスパンに一貫性をもった教育を進めていく必要性を強調。小中一貫について検討を進める幕別町において、来年度にモデル校を設けて具体的な取組を進めることを伝えた上で「本講演会で得た情報をもとに、学校現場、地域住民、教育委員会が共通認識をもって事業を推進していきたい」と呼びかけた。

引き続き、西川教授が「小中一貫教育の意義と可能性」をテーマに講演。小中一貫教育とは「教師が分かる授業を実現し、子どもが授業に向き合い、結果として学力が向上する取組」と定義。その上で、小中一貫教育の意義や目的を学校全体で共通理解を図る大切さを強調した。

 また、小中一貫教育に関する全国調査の概要などをもとに、「施設一体型(四・三・二制)」や六年生が中学校の施設で学ぶ「施設併用型(五・四制)」などの成果を紹介。さらに、小中一貫教育の先進地における取組事例を紹介しながら、小中一貫教育やコミュニティ・スクールを導入する必要性について解説した。

 終わりに「コミュニティ・スクールと小中一貫教育は地方創生の両輪。市町村教委は全国状況をみながら地域に即した取組を行う必要がある」とまとめた。

(市町村 2017-11-02付)

その他の記事( 市町村)

札教研事業校内研究推進研修会―札幌市教委 よりよい研究へ情報交流 新学習指導要領のポイントなど

札教研校内研究推進研修会  札幌市教委は七日、市内ちえりあで二十九年度札幌市教育研究推進事業校内研究推進にかかわる研修会を開いた。市内小・中学校の校内研究推進委員約二百八十人が参加。校内研究の円滑な推進に向け、新学習...

(2017-11-09)  全て読む

農業体験の充実など盛る 新篠津村の食育推進計画素案

 新篠津村は、食育推進計画の素案をまとめた。計画期間は三十年度から三十四年度までの五年間。食をめぐる環境の変化に伴って発生した課題に対して、多様な関係者の連携によって、幅広い食育の展開と、そ...

(2017-11-09)  全て読む

上野幌西小・上野幌東小の統合校 校名はノホロの丘小に 片仮名入りは札幌市初

 上野幌・青葉地域学校規模適正化検討委員会南側部会は、札幌市立上野幌東小学校の敷地内に設置される新設校の校名案を「ノホロの丘小学校」とすることを決定した。新設校は札幌市立上野幌西小学校と上野...

(2017-11-07)  全て読む

当別CS委 当別町当別小・当別中のCS 初会合 グランドデザインを協議 CSカレンダー作成も

 当別町立当別小学校と当別町立当別中学校のコミュニティ・スクール(CS)が本格的に動き出した。十月中旬に当別中で行われた第一回当別CS委員会(当別小および当別中区域に設置する学校運営協議会)...

(2017-11-07)  全て読む

札幌市教委の教員育成指標案 各ステージの求める姿示す 教員は素養、学習指導など4観点

 札幌市教委は十月三十一日、市教委会議室で開いた第二回札幌市教員育成協議会で教員育成指標案を示した。教員と管理職のキャリアステージに応じた指標を示すもの。教員は「教員の素養」「学習指導」「生...

(2017-11-02)  全て読む

札幌市教委 来年3月に市立高校プレゼン大会 学習活動の成果など発表 各校の特色ある取組を発信

 札幌市教委は、三十年三月三十一日に札幌駅前通地下広場チ・カ・ホ北三条交差点広場で「市立高校プレゼンテーション大会」を実施する予定だ。参加を希望した生徒が、市立高校で取り組んでいる学習活動の...

(2017-11-01)  全て読む

CS導入方針固める 来年度から全町立学校で―斜里町教委

 【網走発】本年度、町立知床ウトロ学校を町内初のコミュニティ・スクール(CS)に指定した斜里町教委は、三十年度から残る町立学校でCSを導入する。知床ウトロ学校では、学校運営協議会や地域コーデ...

(2017-10-31)  全て読む

札幌市教委 小中学校適正配置審議会 答申案の文言など議論

札幌市教委小中学校適正配置審議会  札幌市教委は十八日、市教委会議室で第四回小中学校適正配置審議会を開いた。議事では「札幌市立小中学校の学校規模の適正化に関する基本方針」の見直し案にかかる答申案について審議した。  はじめ...

(2017-10-30)  全て読む

札幌市教委 30年度サッポロサタデースクール 35校への拡大目指す 来年2月下旬に内定通知送付

 札幌市教委は、三十年度のサッポロサタデースクール事業実施校を三十五校に拡大することを目指している。地域の人材・企業の豊かな社会資源を活用するプログラムを、土曜日を中心に学校施設などで行うも...

(2017-10-30)  全て読む

ALT活用は各校で判断 小3・4年生の外国語活動―札幌市教委

 札幌市教委は、三十年度から新たに実施される三・四年生の外国語活動で、外国語指導助手(ALT)を活用するかどうか、各小学校の判断に委ねることとしている。ただし、五・六年生の授業時間を確保した...

(2017-10-27)  全て読む