ＡＬＴ活用は各校で判断　小３・４年生の外国語活動―札幌市教委

（市町村 2017-10-27付）

　札幌市教委は、三十年度から新たに実施される三・四年生の外国語活動で、外国語指導助手（ＡＬＴ）を活用するかどうか、各小学校の判断に委ねることとしている。ただし、五・六年生の授業時間を確保した上での活用となる。

　市が二十七年度に策定した「札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０１５」では、三十一年度までに目指す様々な計画の目標値などを示している。同プランの国際理解教育推進事業においては、市立小・中・高校にＡＬＴを増員配置することを明記。外国語教育における児童生徒のコミュニケーション能力の育成と国際理解教育の充実を図ることを目指している。

　市教委ではＡＬＴの配置について、国のＪＥＴプログラムを活用しているほか、民間業務委託（Ｎｏｎ―ＪＥＴ　ＡＬＴ）を行っている。三十一年度までに百二十人を配置するという同プランの計画に基づき、段階的にＡＬＴを増員している。

　本年度は七人増員し、計百七人を市内の小・中・高校に配置。小学校には二十一人を配置しており、三十年度においても、これまでと同様、計画に基づいてＡＬＴを増員する予定だ。

　現在、市教委では、学校ごとにＡＬＴ配置日を定め、その日に五・六年生の外国語活動を実施するよう求めている。そのため、来年度以降の三・四年生の外国語活動にＡＬＴを活用する場合は、配置日で空き時間があるときに活用する形になる。

　市教委は、各学校で時間割が異なるため、三・四年生の外国語活動でＡＬＴを活用するかどうかの判断をを各学校に委ねることとした。

(市町村 2017-10-27付)