【解説】インフルエンザの予防

（解説 2017-12-08付）

　全国・全道でインフルエンザの流行期に入った。道の高橋はるみ知事は、五日の定例記者会見で、インフルエンザの予防に努めるよう呼びかけた。

　インフルエンザの定点調査で、定点医療機関当たりの患者報告数は、第四十六週（十一月十三～十九日）が全国〇・七七人、全道〇・五六人だったのに対し、第四十七週（十一月二十～二十六日）に入って全国一・四七人、全道一・四四人となった。報告数が、流行開始の目安となる一・〇人を超えたことから、インフルエンザの流行期入りを表明した。

　第四十七週における保健所別定点医療機関当たりの報告数は、室蘭が四・六三人、札幌市が三・三二人、市立函館と富良野が二・〇〇人、渡島が一・四三人、江別と帯広が一・〇〇人と七保健所管内で報告数が一・〇人以上となっている。

　道では、インフルエンザの感染予防のため、体の抵抗力を付けること、ウイルスをもらわないようにすること、他人にうつさないようにすることを呼びかけている。

　高橋知事は、会見で「子どもがいる家庭、学校などの関係機関には、体調管理に細心の注意をお願いしたい。特に、こまめな手洗いやマスクの着用、十分な栄養と休養などに努めていただきたい」と求めた。

　併せて「急な発熱や咳などの症状があるときには、忘年会シーズンではあるが、外出を控えていただくほか、早めに医療機関を受診していただき、さらに咳エチケットを心がけるなど、周りの人にうつさないようにすることも大切」と述べた。

　国では、例年よりもワクチンの供給が少し遅れているものの、順次、必要量が供給される見込みであることを示し「インフルエンザの予防に努め、この冬を元気に乗り切っていただきたい」と呼びかけている。

(解説 2017-12-08付)