【解説】運動部活動等の実態調査(解説 2017-12-12付)
運動部活動の顧問教員が校務の多忙化や心身の疲労などに悩んでいる実態が、スポーツ庁の二十九年度運動部活動等に関する実態調査速報値から明らかになった。
調査はことし七月、全国の公私立中・高校八百四十五校を抽出して実施し、八百二十四校(九七・五%)が回答した。
中学校についてみると、平日の活動日数は、公立の五二・〇%、私立の一九・一%が「五日(毎日)」、また、公立の四一・二%、私立の三九・〇%が「四日」と回答。
土曜日は、公立の六八・七%、私立の六四・二%が「原則毎週」、日曜日は、公立の三二・四%、私立の三〇・八%が「原則毎週」活動している。
主担当顧問教員の平日一日当たりの指導時間について、「一~二時間程度」は公立三五・九%、私立四四・〇%、「二~三時間程度」は公立三九・六%、私立二七・五%。
生徒が部活動に関する悩み(複数回答)として挙げたのは「眠くて授業に集中できない」「体がだるい」が公私立ともに一割程度だった。
校長の部活動に関する悩み(複数回答)では「顧問教員の負担軽減」(公立七九・五%、私立六二・五%)をはじめ、「顧問の不足」「入部者の減少」「顧問の知識・技能不足」などの回答がみられた。
顧問教員の部活動に関する悩み(複数回答)では「校務が忙しくて思うように指導できない」(公立五四・七%、私立五九・七%)、「自身の心身の疲労・休息不足」(公立五一・八%、私立三八・九%)、「校務と部活動の両立に限界を感じる」(公立四七・九%、私立四五・六%)、「自身のワークライフバランス」(公立四五・三%、私立三五・三%)などが挙げられた。
(解説 2017-12-12付)
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