根室市教委が子ども会議を初開催　いじめ根絶目指し協議　「明るい学校づくり」考える

（市町村 2017-12-14付）

　【根室発】根室市教委は九日、市総合文化会館で「根室の未来を考える二十九年度子ども会議」を開いた。初めて実施した取組で、参加した市内小・中学校の児童・生徒会の代表は「いじめのない明るい学校づくり」をテーマにグループ協議を行った。

　根室市生徒指導連絡協議会（会長・志道仁柏陵中学校長）との共催。市内すべての小学校と中学校の児童・生徒会関係者と引率教員、合わせて約四十人が参加した。

　はじめに、寺脇文康教育長があいさつ。「いじめは誰にも、どこでも起こりうる身近な問題。〝絶対に許さない〟という強い気持ちをもつことが大切であり、きょうの会議の成果を自校にもち帰って仲間に発信して」などと呼びかけた。

　続いて、二十六年度から三年間、道教委の指定を受けて花咲小学校と光洋中学校が実施した「いじめ未然防止プログラム」の取組について、両校の児童生徒が発表した。

　花咲小の代表児童は、いじめの場面を寸劇で演じて解決法を考える「友達について考える集会」を紹介。このほか、あいさつ運動やゲーム集会を通して互いにかかわり合う機会を設けたことを説明した。

　光洋中の代表生徒は、「互いの個性を理解し合う」「先のことを考えて行動する」などの“光洋中いじめ根絶宣言”や、友人のすてきな部分に焦点を当てて葉の形のメッセージカードを貼り付けた木のオブジェ「みんなのステ木」を紹介した。

　発表を受け、児童生徒は六つのグループに分かれて協議。「いじめのない明るい学校づくり」をテーマに、学校でできる取組などを話し合い、課題意識の共有を図った。

(市町村 2017-12-14付)