旭川市の３０年度予算編成方針　子ども・仕事・地域に重点　子育て支援、競争力強化など

（市町村 2017-12-14付）

　【旭川発】旭川市は、三十年度予算編成方針を公表した。市の総合計画に掲げた重点テーマに基づき、重点事業を設定。各部局で事業の優先度や費用対効果などを精査し、最小の経費で最大の効果を上げる事業の在り方を探る。予算案は三十年一月中旬の市長査定を経て二月上旬に決定する予定。

　市の財政は、市税などの自主財源の割合が低く、地方交付税に大きく依存しているため、国の政策に左右されやすい脆弱な構造となっている。また、二十七年度から地方交付税と臨時財政対策債の合計額が減少していることから財政調整基金を取り崩して予算を編成している。

　こうした状況を踏まえ、「市行政財政改革推進プログラム２０１６」をもとに、事業内容などを見直してきたが、今後も、さらに厳しい財政運営を余儀なくされることが見込まれる。

　こうした中、第八次市総合計画を推進していくため、予算編成のポイントとして、各部局で事業の優先度や費用対効果などを精査し、改善を図りながら最小の経費で最大の効果を上げる事業の在り方を探ることを重視。その上で、総合計画に重点テーマとして掲げる①こども生き生き未来づくり②しごと活き活き賑わいづくり③地域いきいき温もりづくり―の三点に基づき、重点施策に該当する主要事業から優先的に予算配分する方針。

　①では、妊娠・出産・子育てに関する支援や子育て環境の充実、社会で自立して生きていく力を培う教育の推進を設定。

　②では、スポーツ・レクリエーションの振興のほか、魅力の活用、発信と競争力の強化、地域産業の持続的発展など。

　③では、地域主体のまちづくりの推進に取り組む。

　なお、予算案は三十年一月中旬の市長査定を経て、二月上旬に決定する予定となっている。

(市町村 2017-12-14付)