札幌市教委の夏季休校日 休暇取得促進へ来年度も試行 8月13・14・15日の3日間(市町村 2017-12-20付)
札幌市教委は来年度、本年度に引き続き夏季休業期間中における休暇取得の促進に向け「夏季休校日の試行実施」を行う。教職員の心身の健康維持および増進を一層図れるようにするもの。夏季休校日を設定できる日は、来年八月の十三・十四・十五日の三日間を予定。きょう二十日にも札幌市立の各学校に通知する。
教職員の長時間勤務および多忙化が全国的な課題となっている中、市教委では「教員の勤務実態調査結果に基づく負担軽減への取組について」の通知などを行い、負担軽減に向けた取組を各学校とともに進めている。
また、本年度はこれまで以上に教職員が計画的に休暇などを取得し、心身の健康維持および増進を一層図ることができるよう夏季休校日の取組を試行実施した。
夏季休校日は、夏季休業期間中に学校の休校日を設定し、学校に勤務する多くの職員が夏季休暇や年次休暇などを取得しやすくするもの。
対象は、札幌市立の各学校。本年度は、八月の十・十四・十五日の三日間のうち、各校が校内事情などを踏まえ、任意の日(一~三日間)を夏季休校日と設定することができることとしたほか、休暇取得は所属職員の任意とした。
実施状況については、市立学校三百十五校のうち、一日以上実施した学校が三百十校と全体の九八・四%。学校関係者からは「市教委が主体となって実施したため、休暇が取得しやすかった」「部活動を行っている先生にとって積極的に休みを取るいい機会だったと思う」との声が挙がるなど好評だった。
しかし、年度途中に「夏季休校日の試行実施」について通知したことから、部活動の大会日程などの事情で、夏季休校日を設定できない学校があった。このため、今回、来年度を迎える前のこの時期に通知を出すこととした。
今後は、試行実施の実施状況を分析し、制度の在り方などについて検討していくこととしている。
(市町村 2017-12-20付)
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