栗山高でキャリア教育体験発表会 ふるさとの魅力再発見 地元企業・団体の説明会も(市町村 2017-12-19付)
小中高生93人が参加し、まちの魅力について理解を深めた
【岩見沢発】道教委の「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」の研究指定校・栗山高校(髙橋尚紀校長)で十二月上旬、栗山町小中高ふるさとキャリア教育体験発表会が開かれた。町内小中高におけるキャリア教育の実践発表や、町議会など地元の企業・団体による説明を通して、ふるさとの魅力に迫った。
栗山町内の全学校は二十七年度から三ヵ年、道教委の小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の指定を受けており、本年度がその最終年度。栗山高が研究の主体となり、研究テーマ「小中高十二年間を見通したキャリア教育の体系化」のもと、キャリア教育の実践において地域とのかかわりを見直すことで、将来地域を支える人材として活躍できる児童生徒の育成を目指している。
事業の一環として開かれたキャリア教育体験発表会は、地域のよさや地域で生活を営むことの意義について理解を深めることが目的。二回目となった今回は、栗山小学校、角田小学校、継立小学校、栗山中学校と栗山高の児童生徒九十三人が参加。また、町内の八企業・団体が参加し、地域住民や保護者を含め約百二十人が参観した。
開会に当たって髙橋校長があいさつ。校種ごとに取り組んできた活動を紹介し、事業の経過にふれた上で「発表会でこれらの成果を感じ取ってもらえれば」と期待を寄せた。
続いて、小・中学校の児童生徒がブース形式でキャリア体験活動について報告した。栗山小では、「栗山の自然と人の魅力を伝える~栗山の進歩を目指して」をテーマに発表。角田小は北海道の歴史と文化、継立小は稲作、栗山中は職場体験を取り上げた。
栗山高生は、職業調べとインターンシップでの経験を紹介。一年次に実施した職業調べで学んだこととして、地方の企業・産業について理解し、コミュニケーション力や礼儀を身に付ける大切さなどを挙げた。
二年次のインターンシップは、進路決定のヒントを得る機会となったことを報告。栗山町役場のほか、地域のスーパーマーケットや製菓メーカーなどで実際に業務を体験し、「働く意味や職場でのマナーなどを考えることもできた」などと述べた。
発表後、栗山町の佐々木学副町長が講評。「栗山について知り、人とのつながりを実感できたのではないか。ぜひ、今後の“栗山ライフ”につなげてもらいたい」と呼びかけた。
このあと、地域の企業が仕事内容を説明したほか、栗山町議会、栗山町役場若者定住推進室などがそれぞれの取組を紹介。参加者は、ふるさと栗山について理解を深めた。
閉会式では、空知教育局の小山茂樹局長があいさつ。「町内の学校が集まり、交流することは互いの考え方を知るよい機会。ふるさとの自然・仕事を学習し、発表する体験は今後の学校生活に役立つものなので、さらに充実させていってほしい」と励ましの言葉を送った。
(市町村 2017-12-19付)
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