東神楽町教委と新しい学び研究会 効果的な協調学習探究 「新しい学び」授業研究会開く(市町村 2017-12-20付)
参加者は、公開授業を振り返り、つぎにつなげる授業づくりについて協議した
【旭川発】東神楽町教委と東神楽町「新しい学び」研究会(髙木司会長)は七日、東神楽小学校などを会場に授業研究会を開いた。上川管内外から教職員三十五人が参加。授業づくりテーマ「自らの考えを表現し、互いに学び合う児童生徒の育成~協調学習の実践を通して」のもと、東神楽小(本田修校長)と東神楽中学校(髙木司校長)で東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)が提唱する「協調学習」を取り入れた授業を公開。協調学習の考えに基づいた授業実践について研修を深めた。
授業研究会は、二十六年から同機構が進める課題解決型の授業「協調学習」を追究し、教員の指導力向上や町内および管内教育への普及を図るために開催。
この日、授業公開のあと、町役場庁舎に移動し全体会を行った。開会式では、水野和男教育長があいさつ。「子どもたちの学びにつなげる指導のスキルアップを目指し、今後も日々の教育活動に取り組んでほしい」と呼びかけた。
続いて、授業者がそれぞれの授業について振り返ったあと、東大CoREF・齊藤萌木特任教授の進行で協議。①児童の姿からどのような手立てが有効(必要)だったか②個の授業から学んだつぎの授業づくりに生かせそうなことは何か―の二点をテーマにグループ討議を行った。参加者は六グループに分かれて話し合った。
①では、東神楽小の授業について「三角定規を余分に用意しておく必要があったのでは」「環境によって子どもたちのグループ交流の質が変わってくるのではないか」などの意見が挙がった。一方、東神楽中の授業については「資料の穴埋めに時間がかかっていた」「資料を読み込むのにもう少し時間が必要だった」などの声も。
②については「一人では十分に答えが出ない課題を出して、仲間と協力させることを授業で考えてみたい」「普段から“分からない”を言いやすい環境づくりをしていく必要がある」などの意見が出た。
最後に、齊藤特任教授は各グループの意見をまとめ「日々の授業デザインや学びそのものにつなげていくためにも、授業を行うたびに振り返りをしてほしい」と求めるとともに「つぎの授業に生かしてほしい」と呼びかけた。
上川教育局の小山彰指導主事は「教師のゴールイメージが明確に設定された授業だったが、課題解決を明確に把握できている子どもが少なかったように思えた。新たな視点を見つけて気づかせるために、意図的に仕組んでみるのもいいのかもしれない」などとアドバイスした。
(市町村 2017-12-20付)
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