札幌市の第4期地域福祉社会計画案 生活困窮世帯の中学生へ学習支援 小・高学年向け副読本改訂版作成(市町村 2017-12-20付)
札幌市保健福祉局は第四期地域福祉社会計画案をまとめた。市民、事業者、行政などが一体となり「安心して暮らせるぬくもりのある地域福祉社会」の実現を目指すもの。教育にかかわる事項としては、福祉教育などの充実に向け、小学校高学年向けの副読本の作成・配布といった取組の支援のほか、生活困窮世帯の中学生への学習支援事業などを盛り込んだ。
◆市民ニーズに対応
市は、本年度で第三期計画が終了することから、地域福祉を取り巻く環境の変化や、新たな福祉ニーズに対応した取組をより一層充実させるため、第四期計画を策定することとした。
案では、計画期間を三十年度から三十五年度と設定。基本目標として、①市民が互いに支え合うぬくもりのある地域づくり②暮らしにくさや困りごとを抱えた市民に寄り添う的確な支援体制の整備③安全・安心で暮らしやすい環境づくり―の三点を掲げた。
教育にかかわる事項として、基本目標①の施策「市民の主体参加による地域福祉活動の推進」で、小学校高学年向け福祉教育副読本と教員向け参考資料の作成・配布への支援などを盛り込んだ。
副読本と参考資料について、現在、市社会福祉協議会が改訂版を作成している。来年の春ころに市立小学校の五年生に配布するほか、参考資料は市立小学校五・六年生担任を中心に配布する予定となっている。
また、基本目標②の施策「生活に困りごとを抱える人に対する支援体制の充実」では、子どもの学習支援事業を明記した。生活困窮世帯の中学生への学習支援を行うもの。経済環境を原因とした貧困が連鎖することがないよう、基礎的な学力の向上を図るほか、高校などへの進学を促進することを目的としている。
今後は、今月下旬にパブリックコメントを実施。寄せられた意見などを参考に市内部で検討を進め、本年度中に第四期計画を策定する見通し。
(市町村 2017-12-20付)
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