倶知安町と倶知安高・倶知安農業高　相互の発展へ協定締結　小中高の英語連携など強化

（市町村 2017-12-25付）

協定書を手にする武田校長（左）、西江町長（中）、伊與部校長

　【倶知安発】倶知安町と倶知安高校（武田久校長）、倶知安農業高校（伊與部明校長）は十九日、町役場で相互の発展のため連携・協力することに合意し、協定を締結した。協定締結式では、西江栄二町長と武田校長、伊與部校長が署名した協定書を取り交わした。

　協定は、倶知安町と倶知安高、倶知安農業高が包括的な連携のもとで相互に協力し、地域社会の発展・人材の育成に寄与することを目的としたもの。

町と両校は「教育の推進」「地域振興」「その他目的を達成するために必要な事項」に関することについて連携・協力する。

協定書には、連携の実施に当たって、事務担当者等による連携協議会を置くことができることも明記している。

　協定の有効期間は三十年三月三十一日まで。有効期間満了日の三十日前までに、どちらかから書面による申し出がないときは、有効期間満了の日から一年間延長される。

　締結式には、西江町長、武田校長、伊與部校長、後志教育局の原光宏局長、宇美敏宏次長、倶知安町教委の田中洋子教育長らが出席。西江町長と武田校長、伊與部校長が協定内容を確認した上で、署名した。

　式後、西江町長は「町と両校とはこれまでも教育分野などを中心に連携事業を進めてきた」とし、学校教育における小中高の英語連携、社会教育における公民館講座、子育て講座などの取組を例に挙げた上で「協定締結によって、取組が確固たるものとなるとともに、充実していくと期待している」と述べた。

　武田校長は「数年前から英語の乗り入れ授業、イングリッシュデイキャンプなどで勉強させていただいてきたが、〝もう少し何かできることはないか〟〝進めるための工夫は〟など、町教委の方々と知恵を出し合いながら頑張っていきたい」、伊與部校長は「町とのつながり、活動がより一層充実・発展していくことを願っている。本校のもつ人的・物的な教育資源で可能な限り協力していきたい」と決意を語った。

　最後に、原局長が「協定締結を機に、町と両校がこれまで以上に協力し、多くの成果が上げられることを期待する」と締めくくった。

(市町村 2017-12-25付)