釧路市教委　教育推進基本計画（３０～３４年度）素案　基本方針確かな学力の確立など　１月１７日までパブコメ受付

（市町村 2017-12-26付）

　【釧路発】釧路市教委は、「釧路市教育推進基本計画」素案をまとめた。三十～三十四年度を計画期間とし、基本理念「釧路の風土で育まれ　未来を拓く　心豊かな人づくり」のもと、「確かな学力の確立」など六つの基本方針と十二の基本方策を提示。項目ごとの達成目標の数値も示した。三十年一月十七日までパブリックコメントを受け付けている。

　基本方針に、①確かな学力の確立②豊かな心の育成③健やかな体の育成④充実した学びを支える教育環境の整備⑤信頼に応える学校づくりの推進⑥健全な育ちを支える連携・協働の強化―を掲示。そのもとに「生きる力を支える学力の向上」など十二の基本方策と、二十四項目の具体的な施策の方向を示した。

　①では、子どもたちの確実な基礎・基本の定着のため、一人ひとりの学力の定着状況を的確に把握し、生活習慣や家庭学習の指導も含め、個に応じたきめ細やかな指導の充実に努めることとし、釧路市標準学力検査の活用、補充的な学習サポートの実施などを盛り込んだ。達成目標として、「平日、家庭学習を全くしない」と回答する児童生徒の割合（小学校六〇・三％、中学校三七％）をゼロとすることなどを提示。

　②では、多様な興味・関心に応える魅力ある図書を充実し、子どもたちの豊かな感性や表現力、創造力を高める読書活動を充実させることとし、釧路市中央図書館などとの連携、学校図書館図書の整備などを進める。

　⑤では、コミュニティ・スクールを導入している割合を小学校二三・一％を六〇％に、中学校二〇％を四〇％とする目標を掲げた。

　⑥では、同一中学校区内の小学校と中学校が課題意識を共有し、合同の研修会をもつなどして、義務教育学校も含めた小学校と中学校の連続的な学びの構築を推進することなどを示した。

(市町村 2017-12-26付)