職能向上へ具体策協議日高地区校長会が研修会開く

（関係団体 2017-12-21付）

奥村会長は校長の責務を明確にするよう呼びかけた

　【浦河発】日高地区校長会（奥村尚久会長）は十二月初旬の二日間、新ひだか町公民館で管内小中学校長研修会を開いた。会員をはじめ、管内の教育関係者ら五十一人が参加し、研修計画に基づいた研究実践の検証と交流を行い、今後の具体的な方策について協議した。

　研究主題は「新たな知を拓き、人間性豊かな社会を築く日本人の育成を目指す学校教育の推進～北の大地から世界を見つめ、新しい社会の形成に向けて挑戦する子どもを育む学校経営の推進」。

　開会式であいさつに立った奥村会長は「新学習指導要領の本格実施に向けてその意義を踏まえ、校長が何をするのかを明確にし、教育効果を最大限発揮できるような学校経営を」と呼びかけ、着実な一歩につながる研修成果に期待を寄せた。

　続いて、日高教育局の赤間幸人局長と日高管内教育長会の川上松美会長が来賓祝辞。赤間局長は「新学習指導要領は、学校の組織的な取組と検証サイクルが実行できる体制があってこそ実現できる教育改革。根底にある育成すべき資質・能力を明らかにすることが大切」、川上会長は「学習指導要領が新しくなるこの機会を絶好のチャンスとし、組織体制の確立を」と求めた。

　研修会では、「町校長会レベルでの小中一貫教育等に向けての取組において、外部組織（町教委・町教頭会等）との連携や関係団体や外部人材の活用に向けて、どのように町校長会のリーダーシップを発揮したか」を協議の柱として、各町研修部長が実践報告。また、学校改善プランの有効活用に向け、校長の指導性がどのように発揮されたかを検討、分析しながら、校種・学校規模に応じた具体的な方策を検証した。

　このあと、分科会や各ブロック別の研修報告、経営交流会などを行った、

　二日目は、中標津町立計根別学園の永谷隆夫校長を講師に招き「計根別学園の目指す小中一貫教育」と題した講演を聴講した。

(関係団体 2017-12-21付)