効果的な支援方法を理解　不登校児童生徒支援連絡協議会―道教委

（道・道教委 2017-12-27付）

実践発表などを通し１３０人が情報を共有した

　道教委は二十五日、道庁別館で不登校児童生徒支援連絡協議会を開いた。不登校児童生徒への相談や支援の在り方などについて実践発表・協議。約百三十人が参加し、効果的な支援の在り方について理解を深めた。

　実践発表や協議を通して、不登校児童生徒への支援にかかわる各機関の具体的な連携策や効果的な支援の在り方を検討し、今後の実践に資することがねらい。

　教育支援センター（適応指導教室）や民間施設の指導員、小・中・高校や特別支援学校などの教職員、市町村教委職員ら約百三十人が参加した。

　はじめに、学校教育局参事（生徒指導・学校安全）の川端雄一参事があいさつ。小・中学校における不登校児童生徒数増加の背景に、子どもだけではなく学校、家庭を含む様々な要因があるとし「各学校において要因の的確な把握、関係機関との情報共有、個々の児童生徒に応じたきめ細かな支援が重要」と強調。実践発表、協議を通し、効果的な支援の在り方について理解を深めるとともに、今後の支援に役立てるよう求めた。

　吉村教賢主幹は、本道の不登校児童生徒の状況を説明した上で、中一ギャップ未然防止事業、高校生ステップアッププログラム、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの派遣など、生徒指導・教育相談の充実に向けた道教委の施策を示した。

　また、二十八年度に実施した「教育支援センター等の設置促進事業」に関して、センターに相談や支援を求める児童生徒、学校に登校できるようになった児童生徒が増加したなどの成果を報告した。

　続いて、パネルディスカッションを実施。不登校児童生徒への相談や支援などの取組を実践している長沼町、余市町、室蘭市、稚内市の自治体、関係機関の職員がそれぞれの実践を発表し、効果的な連携と支援の在り方に関して協議した。

　最後に「不登校児童生徒の相談・支援などの段階に応じた連携と効果的な支援の在り方」をテーマにグループ協議。多様な立場から、参加者同士で意見を交わした。

(道・道教委 2017-12-27付)