道生涯学習審議会開く 環境づくりが必要に 行政とNPO・民間の連携
(道・道教委 2018-01-09付)

道生涯学習審議会
次回審議会は3月に開く

 道生涯学習審議会(谷川松芳会長)は二十九年十二月二十七日、札幌市内のかでる2・7で第十三期第五回審議会を開いた。「審議のまとめ」素案について意見交換。行政とNPO・民間との連携にかかわり、委員からは「民間が行政と連携してもいいと思えるように環境づくりをしなければ」などの声が出された。

 第十三期審議会は「今後の本道の生涯学習振興方策について」をテーマに二年間、審議を重ねてきた。

 この日の審議会で事務局が示した審議のまとめ素案は、行政とNPO・民間などとの連携に関する現状と課題を示し、実際に連携して学習機会を提供している事例を紹介。その上で、行政がNPO・民間などと連携して生涯学習を推進することの意義や効果、推進上の課題、連携を促進するためのポイントをまとめるもの。

 素案をもとにした審議で、委員からは「具体的に連携するため、行政に窓口があれば、マッチングしやすいのでは」「地域の実情に合った生涯学習を行うため、総合振興局・振興局が果たす役割は大きい」などと、行政側の取組にかかわる意見が出された。

 また、生涯学習の活動について「そのときの担当者の熱意によって、内容が変わってきた」と振り返り、「誰が担当者になっても一定のレベルを確保しなければ、途中で活動が立ち消えになる可能性がある」と指摘する声があった。

 民間側の視点に立ち「連携することにメリットがあるのかどうかを考えなければ。民間が行政と連携してもよいと思えるように環境づくりをしなければ、協力を得られないのではないか。行政からの働きかけが必要」と訴える意見が出された。

 「民間にどんどん任せ、何年か後には自立してもらうよう、一緒にプランを考えていく必要がある」などの声もあった。

 このあと「生涯学習に関する住民の意識調査」「生涯学習推進体制整備状況調査」の調査項目、道子どもの読書活動推進計画第四次計画素案について、意見を交わした。

 三月に次回審議会を開き「審議のまとめ」案について審議する予定。

(道・道教委 2018-01-09付)

その他の記事( 道・道教委)

道教委の柴田教育長が年頭あいさつ 自信もって取組進めて

 道教委の柴田達夫教育長は四日、仕事始めに当たって、道庁別館で幹部職員を前にあいさつした。新しい時代に求められる「生きる力」の育成に向け、学びの質を一層高め、子ども一人ひとりに確実に身に付け...

(2018-01-11)  全て読む

28年度教育情報化の実態等調査―文科省 ICT指導力全国以上 整備率は地域間で差みられる 本道分結果

ICT環境整備状況表  文部科学省は、二十八年度「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(速報値)」をまとめた。本道における学校の教育用コンピューター一台当たりの児童生徒数の平均値は五・二人、普通教室の...

(2018-01-11)  全て読む

道教委が「教員育成指標」策定 身に付けるべき能力提示 4つのキャリアステージ別

北海道における「教員育成指標」  道教委は、北海道における「教員育成指標」を策定した。校種・職種に共通した「スタンダード」、それをベースとした四校種・二職種別指標を作成。各指標は、養成・初任・中堅・ベテランの四段階からなる...

(2018-01-10)  全て読む

道教委策定の教員育成指標 キーとなる資質能力

 道教委が策定した北海道における「教員育成指標」のうち、「求める教員像」に合わせて養成・採用・研修を行う際の「キーとなる資質能力」はつぎのとおり。 ◇ 【教職を担うに当たり必要となる素養...

(2018-01-10)  全て読む

道教委・道AL実践協議会 ICT活用して遠隔実施 研究実践の成果共有

道教委道AL実践協議会  道教委は二十九年十二月下旬、道アクティブ・ラーニング(AL)実践協議会を開いた。メーン会場の道立教育研究所で、拠点校がALの視点からの学習・指導方法改善の実践を発表。会場の様子は遠隔システ...

(2018-01-10)  全て読む

30年度から新しい教育計画 社会で活きる力など6目標、30施策―道教委

日付不明写真_p北海道が目指す教育基本理念(図)  道教委は、新年度から新しい教育計画をスタートする。計画の素案では、北海道が目指す教育の基本理念の柱を「自立」「共生」に設定。「社会で活きる力」「豊かな人間性」など六つの目標のもと、個別・具...

(2018-01-01)  全て読む

【新春インタビュー】道教委・柴田達夫教育長に聞く―未来見据えた北海道づくり継承 教育の役割ますます重要に

日付不明写真_p柴田教育長インタビュー  新年を迎え、道教委の柴田達夫教育長に、新しい北海道総合教育大綱を踏まえた教育行政に臨む姿勢、学習指導要領改訂への対応、教員の働き方改革などについて聞いた。 ◆〝ふるさとキャリア魂〟発展 ...

(2018-01-01)  全て読む

医療的ケアハンドブック会議―道教委 支援の在り方で情報共有 改訂版作成へ意見交換

医療的ケアハンドブック会議  道教委は二十五日、道庁別館で第一回「医療的ケアハンドブック(改訂版)」作成会議を開いた。モデル校の教職員、医療・保健福祉関係者ら十四人が出席し、医療的ケアを必要とする子どもへの支援の在り方...

(2017-12-27)  全て読む

効果的な支援方法を理解 不登校児童生徒支援連絡協議会―道教委

不登校児童生徒支援連絡協議会  道教委は二十五日、道庁別館で不登校児童生徒支援連絡協議会を開いた。不登校児童生徒への相談や支援の在り方などについて実践発表・協議。約百三十人が参加し、効果的な支援の在り方について理解を深め...

(2017-12-27)  全て読む

道教育推進会議が第7期初会合 各施策の目標指標を協議 会長に美深町教委・石田教育長

第7期道教育推進会議  道教育推進会議は二十二日、札幌市内の道第二水産ビルで第七期第一回会議を開いた。美深町教委の石田政充教育長を会長に選出。新しい教育計画の答申案を示し、各施策項目の目標指標について協議した。 ...

(2017-12-26)  全て読む