道教委・道AL実践協議会 ICT活用して遠隔実施 研究実践の成果共有(道・道教委 2018-01-10付)
各会場の教科別部会での協議を電子会議室で共有
道教委は二十九年十二月下旬、道アクティブ・ラーニング(AL)実践協議会を開いた。メーン会場の道立教育研究所で、拠点校がALの視点からの学習・指導方法改善の実践を発表。会場の様子は遠隔システムで各地区会場に配信し、教科別部会の内容を電子会議室で交流。二年間の研究成果を広く共有した。
二十八・二十九年度の二ヵ年事業「教科等の本質的な学びを踏まえたアクティブ・ラーニングの視点からの学習・指導方法改善のための実践研究(SCRUM)」の一環。
遠隔システムを活用し、メーン会場の道立教育研究所と地区会場の拠点校・推進校十二校を接続して実施。メーン会場の全体会の様子を各地区会場に動画配信した。
開会に当たって、山本明敏高校教育課長があいさつ。自校の教育課程や教科指導の充実に生かすとともに、各学校の授業改善に資する有益な授業改善に向けて期待した。
続いて、拠点校の担当者が実践を発表。札幌北高校の福士公一朗教諭は、ALの視点からの実践に基づく授業実践や成果を示し、教員の業務を調整、サポートする「SPARK委員会」などの取組を紹介。子どもの認知特性に応じたきめ細かな指導の大切さを指摘した。
また、国語、地歴・公民、数学、理科、外国語の教科別部会を各会場で実施。「主体的・対話的で深い学び」の視点から今後の授業改善の方向性などを整理したあと、課題解決に向けた取組を発表し、スクールネットの電子会議室で情報を共有した。
このあと、道AL実践協議会委員を務める道医療大学の冨家直明教授が助言。学習の前提条件となる健康、体力、規則正しい生活習慣の重要性を指摘した上で、コミュニケーションスキルの育成に向けて「今後、様々な個性や発達障がいをもつ生徒の授業参加を保障、徹底することが問われている」とインクルーシブ教育の課題を提示。「教育活動の成果がいつの日か花を咲かせ、身を結ぶことを確信している」と事業の成果に期待した。
(道・道教委 2018-01-10付)
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