【平成３０年を迎えて　教育関係団体に聞く】日本生涯教育学会北海道支部　佐久間章支部長

（関係団体 2018-01-11付）

　謹んで新春のお慶びを申し上げます。昭和五十七年に発足した本支部は、北海道における社会教育・生涯学習の研究者および実践者相互の交流と協力関係の促進を図り、本道における生涯学習の振興に寄与することを目的として、北海道生涯学習研究集会の開催など、北海道らしい生涯学習社会の実現に向け取り組んでおります。日ごろよりこうした本支部の活動に対しまして、温かいご理解とご支援を賜り心より感謝申し上げます。

　近年、わが国では、気候変動等の要因によって、豪雨などの激甚な災害が全国各地で頻発しています。昨年七月の九州北部豪雨災害をはじめ、一昨年は北海道においても三度の台風に襲われ、大きな被害を受けました。こうした中、道民の災害への関心も高くなっており、各方面で、防災に対する様々な取組も行われているところです。

　災害に対峙するとき、社会教育の視点から考えると、「繋がり」こそが最も重要なセーフティツールと考えます。とりわけ、近年の人間関係の希薄な地域では、災害時の独居高齢者のサポートなど、懸念される課題は数多くあります。いつ来るか分からないからこそ、早急につながりを基盤とした体制を整備し、災害に備えておくことが必要ではないでしょうか。

　そこで、昨年の研究集会では、「災害に備える〝社会教育〟にできること」をテーマに基調講演、研究・実践発表、研究協議を行いました。

　本支部は、本年も学びを通して地域課題の解決を図る社会教育・生涯学習の推進に、全力で取り組んでまいりたいと思います。

　皆様のご指導ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

▼新年の事業計画

▽第３６回北海道生涯学習研究集会（１０～１１月予定）

▼事務局＝札幌国際大学

(関係団体 2018-01-11付)