日高教育委員会連絡協が研修会　旭川市知新小・川島校長が講話　ミドルリーダーの資質向上

（関係団体 2018-01-12付）

新学習指導要領を見据えた取組などを理解した

　【浦河発】日高管内教育委員会連絡協議会（小林悟会長）主催の教務担当者等ミドルリーダー研修会が二十九年十二月上旬、浦河町内の日高合同庁舎で開かれた。管内の小・中学校から教務担当者や主幹教諭など十六人が参加し、テーマ別の講義を通して教育改革の動向や新学習指導要領を見据えた取組への理解を深めた。

　学校の中核となるミドルリーダーや管理職、教務担当者が学校運営に主体的に参画し、教育活動の改善・充実に向けた力量を高めることを目的とした研修会。講師に旭川市立知新小学校の川島政吉校長を招き「包括的な学校改善を推進するスクールリーダーの役割」と題した講話をはじめ、道教委学校教育局の担当者が「外国語教育の充実」「移行措置の期間の取組」、道立特別支援教育センターの担当者が「特別支援教育の教育課程編成」について講義した。

　川島校長は、道教委の学校力向上に関する総合実践事業指定校の旭川市立大有小学校や現任校の校長としての経験を踏まえながら、学校改善の視点として、①全教職員がチームとなって学校を運営するための組織の構築②継続した改善を推進するための検証改善サイクルの確立③学校を支える計画的な人材育成―の三点を示した。

　ミドルリーダーの資質・能力に関しては「学校をよりよく変えていくには、実現の可能性の高い重点目標を全教職員で共有することが大切。ミドルリーダーは目標の実現に向け斬新な意見を出し、同僚教職員と積極的にコミュニケーションを図ってほしい」とし、職場の活性化に力を注ぐことの重要性を説いた。

　参加者からは「講師が実践してきたマネジメントサイクルを参考に、自校においても着実な学校改善を図っていきたい」といった声が上がっていた。

(関係団体 2018-01-12付)