道特別支援学校副校長・教頭会が冬季研　職場運営のポイント学ぶ

（関係団体 2018-01-12付）

石垣氏が職場における円滑なコミュニケーションのポイントを解説した

　道特別支援学校副校長・教頭会（佐橋正智会長）は九日から二日間、札幌市内のＮＴＴ北海道セミナーセンタで冬季研究協議会を開いた。約九十人が参加し、講義、研究協議を通して副校長、教頭の資質向上に向け研鑚を積んだ。初日、札幌恵友会監査室長の石垣則昭氏が「円滑な職場運営のために」と題し、職場でのコミュニケーションのポイントを紹介した。

　特別支援学校の運営上の課題について研究協議を行い、副校長、教頭としての資質向上と各学校の教育活動の充実を図るもの。主題を「特別支援学校における安定した学校運営に果たす副校長、教頭の役割について～副校長および教頭の資質向上と教育動向を踏まえた安定した学校運営の在り方」とした。

　初日の開会式では、佐橋会長があいさつ。体罰、個人情報の流出など、危機管理対応時の副校長、教頭の役割の重要性を指摘し、社会に開かれた教育課程を実現するために、信頼される学校づくりと教職員の服務規律遵守の重要性を挙げ「学校に対する信頼をますます厚くできるよう再確認したい」と語った。

　また、道特別支援学校長会の藤根収副会長が登壇。校長の学校経営の方針を踏まえ、様々な事案に迅速、誠実に対応することが求められているとし「教育の発展、向上に喜びを感じ、一つ一つ、学校をよりよくするために努力してほしい」と求めた。

　研修に入り、石垣氏が「円滑な職場運営のために」と題して講義。感情的にならない、相手の理解につながるように伝えるなど、職場でのコミュニケーションのポイントを示したほか、保護者のクレーム、苦情対応のポイントを挙げた。

　また、相手のモチベーションを下げてしまう注意すべき言葉や傾聴のポイントを紹介。「話を聞くとき、受け入れる姿勢が大原則。相手の努力や葛藤などの心を聴くことが信頼関係の構築につながる」と説いた。

　このあと、「特別支援管理職に必要なマネジメント能力」をテーマに研究協議を実施した。

　二日目、道教委特別支援教育課の佐古勝利主幹が行政説明を行ったほか、西村泉教育指導監が「副校長・教頭に期待すること」と題して講話した。

(関係団体 2018-01-12付)